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2016年10月4日火曜日

帰国

台風とともに、さきほど日本に帰国しました。


9月のブログ記事、携帯からアップしていたつもりだったのですが、うまくアップできていなかったようで・・・


パソコンからアップしなおしましたので、ぜひご覧ください。


さて、いよいよ最後となりました。


この1年間、お世話になったすべての方に一人一人直接お礼を言ってまわりたいくらい、
本当に充実した経験でした。

フランスと日本の架け橋・パイプになれたか、と言われるともっと頑張れることがあったのではないか、と思いますが、

日本語の授業や日本文化アトリエ、企業の日本進出支援、日本出張のサポートなど、
日仏の支点として少しはお役に立てたかな、と思いたいですね。笑


自信をもって言えることは、子どもや学生など、若い世代に「日本」という国の存在や魅力は伝えることができた!ということです。

授業開始前は日本という国のことさえ知らなかった子どもたちですが、
今や日本の食べ物や生活、言葉について興味を持ち、
学生の中には、私の授業で日本に興味を持ち、夏のバカンス先に日本を選んでくれた子もいました。短期留学した子も。

こうやって私の撒いた種が、少し芽を出し、この先花を咲かせたり実をつけたりするのかと思うと、わくわくすると同時に、達成感(まだ達成はしてないけど)のようなものも感じます。


また、研修生として、フランスの企業で働く、という経験も私にとっては初めてのことで、
日本とのビジネスマナーの違いや、考え方の違いなど、日々学ぶことだらけでした。


フランス語も、最初はたどたどしく、1年やっていけるのか・・・と不安でしたが、
なんとかなりました!笑


教科書だけではわからない、人とのコミュニケーションで学べることを1年という短い期間の中で精一杯、できる限り吸収しようと努めた1年でもありました。

郷に入っては郷に従え、で思ったことをズバズバいうフランス人にあわせているうちに、
嫌なことは正直にノン!(いいえ)と言えるようになったし、
自分の意見も臆せず言えるようになりました。

「日本人なのにフランス人みたいね。笑」

と言われると、フランス人に認められたような気がして、とてもうれしかったです。


今日からは日本での生活がまた始まります。

湿度の高い日本の気候にさっそくバテ気味ですが、
ベースはがっつりの日本人。


フランスの良いところ、日本の良いところをうまく併せて、自分の中で咀嚼できればいいな~

今後の私の課題です。



次期コーディネーター、そしてこれからも続く兵庫県とセーヌ・エ・マルヌ県の友好関係の中で派遣される方々が日仏交流をもっともっと広げ、素晴らしいものにしていけるよう、微力ながら私もお手伝いできれば、と思います。



最後になりましたが、この貴重な機会を与えてくださった関係者の方々に、心から御礼申し上げます。

今後、この経験を活かし、将来の国際交流に少しでも貢献できるよう、尽力いたします。


1年間、ブログを読み、応援していただき、ありがとうございました!!!

2016年9月29日木曜日

フランス流退去点検

いよいよ寮の退去点検をし、帰国準備も大詰めです。


コーディネーターは毎年同じ部屋を使うので、備品や電化製品はそのまま。入れ替わりに時間もあまりないので、とにかく自力で部屋を綺麗にしなくてはいけません。

幸いにも?わりと部屋を綺麗に使っていたので、水回りの掃除と、床を拭いたら入居時の状態に近づきました。

土足で生活するフランスは、色々な床掃除グッズが販売されています。

匂いも色々、効果も色々。

クイッ○ルワイパー以外わからず、なんのこっちゃさっぱりなので、同僚におすすめ床掃除グッズを紹介してもらい、後任のコーディネーターのために床をピカピカにしました。

もちろん、1年間の感謝もこめて。


めちゃくちゃ気合いを入れて掃除をしたあとは、緊張しながら退去点検に臨みます。
予約した時間に担当者が部屋を訪問、リストにそって備え付け家具の劣化具合や状態点検をおこないました。

その時間、わずか5分。笑


日本人は毎年綺麗に使うから大丈夫〜

とチェックもそこそこに、どんどんリストに状態=良と書いていました。

まあ、自分で言うのもなんですが、状態は良でしょう!笑


鍵が回り辛い、蛇口のお湯と水の表示が逆、なども伝えましたが、毎年のことだから!と軽く流されてしまいました。


最後までフランスはやっぱりフランス。

適当でゆるい国。大好き。笑



帰りたくない病が発症しかけていますが、玉子かけご飯とサンマが食べたいので、日本へ帰るのはとっても楽しみです。

生の卵は食べられないし、サンマは存在しないし、日本の食べ物のことを考えるとウキウキします。

逆に焼きたてのバゲットや豊富なチーズ、安くて美味しいワインと離れるのは心苦しいですが。

残りのフランス生活は、フランスのものを食べる!と決めた矢先ですが、ふりかけご飯を食べています。


ふりかけご飯がご馳走なこの生活もあと少し!


仕事はいつも通りのデスクワークなので、特筆することはありません。笑


帰国までにあと1回くらいブログ更新できるかな…?と荷造り用段ボールを見ながら考えています。様子見ですね。笑


2016年9月17日土曜日

送別会

あっという間にセーヌエマルヌ県滞在もあと数週間!

この1年、時間が過ぎるのがはやいはやい…!


最初の頃はフランス語オンリーの仕事に慣れることに必死で、日本シックになる暇もないほど走り抜け、慣れてきた頃にはもう1年。


先日、ムラン(セーヌエマルヌ県の県庁所在地)にある弊社本部で送別会を開いていただきました。

日本ならば仕事のあとに送別飲み会!となるところですが、フランスでは昼食会が主流。

ということで、私の送別会もお昼休みに会社でさくっと持ち寄りパーティーでした

あらかじめ、甘いもの辛いもの、持参するもののリストにそれぞれが名前を書き、当日に備えます。


私は多くの同僚からリクエストがあった巻き寿司を持参。


寿司人気の高いフランスなので、いまや巻き寿司は私の定番持ち寄りメニューです(笑)

初めの頃は日本のお米で!

と気合いをいれてわざわざ日本のお米を買って作っていましたが、在仏日本人にはお馴染みのデザート用のお米でも充分美味しいことがわかったので今ではこれを活用しています。

デザート用のお米だと安いしどこのスーパーでも手に入るので便利

巻き寿司の具材は、卵焼き、サーモン、アボカド、ツナマヨ、そしてスリミ!


カニカマはスリミと名前をかえて、フランスではとってもポピュラーな食材となっているのです。

そんなスリミとともに巻いたのは、かんぴょう。

日本食材店で発見したので、フランス人の知らないものを使ってみました。笑


卵焼きもフランスではあまり知られていないので、なかなかウケがよかったです。


気になる他のメニューですが、なんという偶然か、辛いものを選択した同僚がほぼ全員キッシュを焼いてきていました。笑

簡単だからね。笑

あとは、セーヌエマルヌ県の特産品でもあるブリーチーズを持ってきた同僚、出身地のブルターニュのお酒を持ってきた同僚、バゲットを買ってきた同僚、色々でした。

お昼休みのパーティーで、午後も仕事があるのにみんなシャンパンやらワインやらをがんがん飲む…!

そしてみんな酔わない…!!


フランス人にとっての飲酒は当たり前で、みんなアルコール耐性があるんでしょうかね。笑


そして、パーティーの最後には送別のプレゼントとしてピアスをいただきました!

パーティーの前週、同僚がそわそわしながら、
「アクセサリーってどこで買ってる?○○のピアスは持ってる?○○のブレスレットは?」
なんて急に聞いてきたので、実はちょっと気付いていたんですけどね(笑)


でも、想像以上に私好みな、とっても可愛いピアスを贈ってもらって、感無量!


なんやかんやと同僚や上司に可愛がってもらい、仲良くしてもらい、楽しく仕事ができた1年でした。

フランス語がわからないときにも、根気強く説明してくれたり、言葉の壁のせいで仕事が上手くできないときにもフォローして教えてくれたりと、本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

フランスで働く、というこの貴重な経験は私の人生の宝物になりました!


残り数週間、事務手続きなどで帰国モードになってきましたが最後まで走り抜けます!!

2016年8月29日月曜日

ブルキニ論争

この夏、フランスでよく取り上げられた話題。

「ブルキニ」

イスラム教の女性が着る水着のことで、ブルカ+ビキニ=ブルキニです。

これ↓




















アラサーはみんな大好き:SATCの映画でご存知の方も多いのでは?

このブルキニ、フランスではアマゾンで買えちゃうくらいメジャーなもの。
(画像もアマゾンから。)


これがフランスで大論争を巻き起こしているのですが、
日焼けが嫌いな日本人からしてみると、
「何が問題なの?」
という感じかと思います。

ビーチにブルキニの人がいても、別に違和感を感じないし、
なんなら日本には顔を覆うサンバイザーやらアームカバーをした人がごろごろいるので、むしろ夏の日常。


ところが、所変われば感覚も違う。


フランスでは、この肌を隠す行為、というのが違和感ありあり。


例えば、マスク。

日本人はインフルエンザ予防だったり、花粉症だったり、すっぴん隠しだったり、と抵抗なくマスクをつけて生活します。

しかし、マスク姿は欧米ではものすごく不気味で奇妙だそう。

「なにかの感染者なの・・・!?」
「パンデミック・・・!?」

こんな感じの反応です。


それと同様に、日本ではおなじみのアームカバー。



















日焼け大好きフランス人にとっては理解不能。

さらに、フランスでアームカバーを着用するということは、自分が日本人である、とアピールしているようなものなので、悲しいことにスリの標的になりやすいそうです。
渡仏の際には、気をつけてくださいね!


話を戻して。


ブルキニ論争。

なぜ、ブルキニが問題なのか。

前提として、フランスはライシテ(laïcité)の国です。

ライシテとは、世俗主義、政教分離、非宗教性など訳されていますが、日本語でしっくりくる言葉は見つかりません。


公共の場に宗教を持ち込んではいけない、ということです。


だから、アクセサリーでもロザリオや、十字架、数珠はアウト。


このライシテに関しては色々な意見があるし、政教分離だライシテだ、といわれても、外国人の私からしてみると、フランスの生活には、祝日などをはじめキリスト教がよく関わっているな、と言う印象。

宗教を全部持ち込まないことで平等を体現しているのでしょうが、個性の尊重も大事なんちゃう?と思ったり、個性の尊重って、言い始めたらキリがないよな、と思ったり。

で、このライシテの考え方に沿っていくと、ブルキニは宗教アイテムであり、公共の場にはふさわしくない!!と言うのが今回の論争。
(ちなみに、フランス国内では、顔まで全て覆ったブルカは禁止。)


今年の夏、南仏のビーチで、ブルキニ禁止令が出されました。

警察官が女性のブルキニを強制的に脱がせるなど、なかなかセンセーショナル。

なぜ禁止になったか。

  1. ライシテ国家だから
  2. 挑発的
  3. ビーチの景観にふさわしくない
とのとこ。

ブルキニが挑発的????

景観にふさわしくない???

完全にいちゃもんやろ、といいたい。笑



潜水服やサーフスーツは大丈夫なのに、なんでブルキニだけ駄目なの?

子ども用の日焼け防止の水着はいいの?

フランス人だって昔は似たようなのきてたじゃん!

と、フランス人たちのブルキニ論争に参加し、意見してみましたが、

「潜水服とブルキニは目的が違うから。」

と言われさらに唖然。

挑発的、というなら、トップレスで堂々と浜辺を歩くフランス人や、胸元丸出しな服装をしているフランス人のほうが、私にとっては挑発的だけどな・・・笑


その後、このブルキニ論争は最高裁にあたる国務院での審議へ。

「信教と個人の自由という基本的自由を、明確かつ違法に侵害する」としてブルキニ禁止措置の凍結、という判断を下しました。


そりゃそうだろ、と私は思ったのですが、みなさんはどうお考えでしょうか?

2016年8月11日木曜日

フランス式結婚式初参加!その2

前回(「フランス式結婚式初参加!その1」)の続きです。


いよいよ、結婚式のパーティーが開始。


19時から開催、ということだったのですが、
実際にはじまったのは20時半頃。


ご祝儀はカクテル中に設置された箱に勝手にいれていきます。

新郎新婦の欲しい物リストがあらかじめ伝えられ、その中からお祝いの品をプレゼントする方式もあるようですが、今回はご祝儀制度でした。


ご祝儀も日本のイメージでいくら包む?と同僚に聞くと、

「私たちは50ユーロずつ入れるよ!」

とのこと。

だいたい5700円くらいです。

日本の感覚でいるので、そんなもんでいいのか・・・と不安になります。笑


どきどきしながらご祝儀を箱にいれ、パーティー会場の室内へ。


今回の会場はこんな感じ↓




入ってまずびっくりするのは、子ども席が設けられていること!


入り口の近くに子どもだけのテーブルがいくつか用意されていて、
式の間、子どもたちはそこに座ります。



退屈しないよう、色鉛筆や塗り絵、ゲーム本なんかも用意されていて、
これはとってもいいアイデアだなと感心。

私が結婚式をするならば、絶対に子ども席を設けよう、と胸に誓いました。笑


子どもたちにとって一番のベビーシッターは別の子供、と同じテーブルのムッシューがおっしゃっていましたが、まさにその通り。


泣いたり騒いだりすることもなく、大人の時間を邪魔することもなく、
子ども同士で楽しんでくれているので、大人は大助かり。


小さいころから寝室も別で、親と離れて行動することに慣れているフランスだからできるのか?


社交性も磨かれるし、親の、大人の時間を邪魔してはいけない、という教育の賜物です。


子ども席に用意された塗り絵

間違い探しなど簡単な子ども用ゲームが載った冊子。

大人は各自のテーブルに着席し、新郎新婦の入場!

このあたりは日本と変わりません。


入れ替わり出てくる美味しい料理、そしてそれぞれにあわせて用意されるワイン。

白から始まり、ロゼ、赤とすすみます。

薄い色から順に飲むと悪酔いしない、というのはフランス人に教えてもらったルールです。


わいわいがやがや食事をしながら、新郎新婦の生い立ちビデオ、親戚の余興など、日本でもお馴染みの進行。


大きく違うのは、スピーチがない、ということ!


そういえば乾杯の挨拶もなかったなー。


余興も一度もあわせずに本番!というわりとなーなーな感じです。笑


DJが常に音楽をかけているので、好きな歌がかかったらみんな自由にダンススペースに踊りにいく、というこれまた自由度高めなパーティー。


そして、席には新郎新婦が選んだ色々な歌の歌詞が載った本が用意されていて、ほろ酔いの親戚や友人が勝手にカラオケを開始。


本当に自由度が高い。笑


明確にこれでお開き!というのもなく、各自自由解散。


食後のコーヒーが出てきたのはすでに日付が変わった1時頃。


ここで帰る人はまずいません。

子どもたちもまだまだ元気!



DJはどんどん音楽をかけているし、ここはブルターニュだし、ということで、みんなで踊るダンスも2時ころからスタート。



今回の式でたぶん10回以上踊ったのが、これ。

「サンマロ」

youtubeの映像は今回のウェディングではありませんが、別のブルトンの結婚式の様子。




ほんとにこんな感じで、老若男女関係なく、これを踊り狂います。笑




他にも「マディソン」「マカレナ」など懐かしめなダンスチューンで、みんなで一緒に踊ります。


今回のパーティでは私も踊るのに忙しく(笑)、動画がないので、youtubeから載せておきます。

「マディソン」



「マカレナ」





海外のパーティーに参加される場合は、特に「マディソン」「マカレナ」上の2曲を踊れると楽しめると思います。

その他にもいろいろと定番ダンスソングやカラオケソングがあるので、知っているととにかく盛り上がる!

まあ知らなくても盛り上がりますが。笑


そして3時頃、新郎新婦のダンスタイム。


しっとりと、美しくダンス。

そのあと5時頃、カップル用のチークタイム(というんですかね?)


それまで踊り狂っていたチームアラサー。


チークタイムになると、哀しいかな、そそくさとテーブルへ戻ります。笑


さすがカップル文化のフランス、老いも若きも、それぞれがもうそれぞれの世界、という感じ。


子どもの前でも親の前でも関係ありません。


でもいいですよね、子どもの親である前に、いつまでもカップル。ラブラブ。

それを見て育った子どもたちもまた同じように。


チームアラサー独女は飲むしかありません。
これは万国共通ですかね。笑



その間に、夜食という感じでオニオンスープが配膳されます。


飲んで踊ってちょうど小腹がすいてきたころ、ちょうどいい!


そしてオニオンスープが出てくると、パーティーは終盤ということだそうです。


それぞれが本当に自由解散で、翌日(日付が変わっているのですでに当日ですが)の昼食会でまた集合。


フランスの結婚式はとにかく体力勝負です!

最初は高いヒールをはいていた女性陣もパーティーが進むにしたがって、みんなローヒールのサンダルやバレエシューズ、ビーチサンダルにはきかえ。


フランスの結婚式に参加する場合は替えの靴は必須!


かなりの長丁場であることをご覚悟ください。笑


それにしても、フランス人は老いも若きも、みんなものすごく元気。


楽しむときはめいっぱい楽しむ!


エネルギッシュな人たちです。


初めてのフランス式結婚式は幸せそうな新郎新婦と、楽しい列席者と、とにかく騒いでお祝いモード!なとても良い経験でした。

2016年8月8日月曜日

フランス式結婚式初参加!その1

すっかりバカンスモードです。ご無沙汰しております。


先日、この夏の予定で、一番楽しみにしていたイベントに参加してきました!


結 婚 式!!


もちろん私のではありません。笑


同僚の結婚式だったのですが、日本と違って会社の人は基本的に呼びません。

職場の人間をプライベートなことには関わらせない、それがフランス人。笑


今回は特別、というか会社の人間というよりも仲良し☆友達☆というくくりでの参加です。

なので、元同僚や元上司、現同僚の中でも仲の良いガールズが集合。


開催地はブルターニュ!


電車で行こうか、どうしようかと話していると、
同僚が車を出してくれるというので、相乗り。


フランス人は遠出するとき、電車や飛行機ではなく、車を選ぶ人が多く、相乗りでいくのもよくある話。


人数でガソリン代や高速道路代を割るので、格安で行ける!
しかも道中(片道5時間とか)の話し相手にもなり、運転を交代することもできる!


今回は気心知れた仲間なので、まったく問題ありませんが、
相乗り相手を募集するサイトもあり、フランス人はよく利用しています。

(私は初対面の知らない人の車に乗ることに抵抗があるので、利用はしませんが。)

バカンス途中の道路で行先が近いヒッチハイクの若者とかも気軽に乗せてあげるし、初対面でもおしゃべり大好きな人たちなので、苦にはならないらしい。

5時間知らないフランス人と密室でおしゃべり、というのはかなりハードル高い・・・

日本人でもハードル高い・・・笑


そんなこんなで、ガールズトークをしながら、あっという間に5時間。




そして式当日!


カップル参加が基本のフランスですが、私たちは女のみ。(1人の同僚は家族で参加。)

偶然にも250人の列席者の中で、独身男性はまさかの0人。全員カップルか子ども。

そんな中だったので、アラサー女だけのグループはかなり目立っていました。

おそらく、単身参加も私たちだけなのでは・・・??と思うほど。

そのうえ、外国人は私1人。

早々に好奇心旺盛な子どもたちにつかまり、

「何人??」

「普段は日本に住んでいるの?」

「日本語でボンジュールはなんて言うの?」

と質問攻めに。


日本語でボンジュールは「こんにちは」だよ!

と教えると、そのあとから私のあだ名が”こんにちは”になりました。笑

定位置にいないと、

「ねえ、”こんにちは”どこいったかしらない?」

とあらゆる大人に聞いて回る子どもたち。

おかげて、列席者のほとんどが「こんにちは」という単語を覚えたのではないでしょうか・・・笑


結婚式、と一言で言っても、もちろん日本の結婚式とは全く違います。

フランスには2種類の結婚式があります。

マリアージュ・シビルと呼ばれる役所での民事婚とマリアージュ・レリジューと呼ばれる教会での結婚式。


前者は必ず行われますが、教会での式を行うカップルは多くありません。

教会離れも原因のひとつだそうですが、別の宗教を信仰している、というパターンもありますからね。



今回は両方行うパターンだったので、貴重な体験!


民事婚は市役所(といっても、小さな市ならば公民館のようなこじんまりした建物)で行われ、市長の前で進められます。


まず新郎新婦の出生証明が読み上げられ、民法の配偶者の義務と権利に関する条目に同意、そしてサイン。双方の証人もサイン。

はい、これで結婚は成立!


開始からわずか10分ほどであっという間に終了。


ちなみに費用は無料だそう。


あまりにもあっという間で、泣くタイミングもなく民事婚セレモニーは終了。


列席者も、日本のように服装のマナーはほとんどありません。


女性は白い色やカジュアルすぎる格好でなければなんでもあり。

ストッキングは誰も履いていないし、むしろちょっとよそいきワンピース、くらいの感じでちょうどいい。

髪型は美容院でセットしている人が半分、あとは何もせず普段通り、という印象。

男性はもっとカジュアルで、ノーネクタイの人も多かったです。

びっくりですね。笑

市役所での民事婚。市長さんが出生証明を読んでいます。

民事婚のあとは、教会へ移動です。

ゲストには新郎新婦が選んだテーマカラーのリボンや花が配られていて、それを各々の車に飾っていざ出発!

そして移動の際には、盛大にクラクションを鳴らすのが慣例のようです。


「今日は結婚式だよーーーーーーー!!!!!!」

と町中の人々にお知らせするので、対向車はクラクションを鳴らしてくれたり、歩いている人が手を振ったりしてくれます。



そうこうしている間に、教会へ到着。


今回の神父様、かなりイケイケで、みんなびっくり。

教会式はよく言えば厳か、悪く言えば退屈とフランス人たちから前評判を聞いていたので、覚悟して臨んだのですがかなり拍子抜け。(もちろんいい意味で)


神父様の横にはジャンべ。




・・・ジャンべ!?


思わず二度見です。


ジャンべというのは上の画像でみなさんが楽しそうに演奏しているアフリカの太鼓。


あとで聞くと、アフリカ系の神父様のマイジャンべだそう。



朗読も聖歌もお説教の時でさえノリノリ。

手拍子しながら、太鼓叩きながら、笑いの絶えない素敵な教会式でした。


新郎新婦も列席者も、教会式と一番相性が悪いであろう赤ん坊までみんな上機嫌で、
この教会と神父様をチョイスした新郎新婦の明るくて楽しい人柄が表れていました。



教会式のあとはいよいよパーティー!


ここからは本当に気合をいれなくてはいけません。

今回の新郎新婦はともにブルターニュ出身のブルターニュ人。通称ブルトン。


ブルトンといえば、アルコールと踊りをこよなく愛する人たちとして有名なのです・・・!!!


今回の会場は自然の中にぽつりとたたずむ1組専用の結婚パーティー会場。

宿泊施設も完備。トイレシャワーも完備。

キャンピングカーで参加している人も多数。


盛大に騒いでお祝いしよう!



ということで、お庭で食前酒のカクテルタイムからはじまり、フラッシュモブや記念撮影などなどおなじみのお祝いイベントをしたあとは、室内に移動。


いよいよパーティーがはじまります!


広いお庭でカクテル。



長くなってきたので、この続きは、その2で!笑





2016年7月18日月曜日

パリ祭2016

前回のブログで、またパリ祭について書きますね、なんて気楽なことを言っていましたが、今年のパリ祭は、悲しい日となってしまいました。

日本でも報道されている通り、
南仏のニースで行われていたパリ祭の花火大会で、トラックが観客に突っ込むという悲しい事件。

テロかどうか、というのは未だに議論されているところです。


亡くなられた方や、怪我をされた方、そのご家族のことをお祈りしております。









さて。

7月14日はフランスの革命記念日。

パリ祭、という言い方は日本のオリジナルです。
映画「巴里祭」からきているそうですよ。


フランスでは、日付をそのまま読んで、le 14 juillet(ル キャトーズ ジュイエ)と呼びます。

この日は、フランス全国で花火大会などが行われますが、特に盛り上がるのはもちろんパリ。


シャンゼリゼ大通りでは軍事パレードが行われ、エッフェル塔の前ではコンサート、そして夜にはほぼ全部の区で花火があがります。


私も、せっかくだから参加したい!!!

と意気込んでいたのですが、フランス人の友人たち(主にパリっ子)は、
「軍事パレードもコンサートも年寄りと観光客以外見てないよ(笑)」
「テロのリスクもあるし、家にいたほうがいい」
「花火もネットやテレビで見られる。現場で見るより全景が見えていいかもよ?」

と口をそろえて言うので、今年は、というか今年も結局家におりました。

なので、私からのパリ祭についての情報はありません。残念ながら。

気分だけでも、ということで動画を貼っておきますね!

まずは、シャンゼリゼで行われた軍事パレード。






そしてエッフェル塔の花火!
個人的にはバンバン打ちあがるタイプの花火よりも、一つずつゆっくり上がる日本の花火のほうが好きです。笑




プチ情報ですが、革命記念日の前夜はパリ市の消防署が開放されて、署内でダンスパーティが開かれているそうですよ・・・!!!


フランスでは子どもと女性に大人気の消防士さん(ポンピエ)。

パリのポンピエは、フランス陸軍に所属する軍隊という扱いです。



そんなポンピエたちと一般市民が朝まで飲み、爆音BGMの中踊る、
もはや街コンのようなこの企画。笑

入場料を払い、中に入ると制服姿のポンピエがバーカウンターでお酒を売ったり、踊ったりしている・・・

ポンピエファンにはたまらないイベントですね。

噂では、7月に入るとダンスパーティのチケットをポンピエが街で売ってる、と言うことだったのですが、今年はそれどころではなかったのか、一度もそんなポンピエを見かけませんでした。ちょっと残念。


ポンピエファンの方には、さらに朗報。


なんと、年末のパリ市内ではポンピエカレンダーを、ポンピエ自ら手売り販売しています!!

こちらがまたすごい人気らしく、売り切れ続出。
私も未だ実物を見たことがありません。

ヌードカレンダーらしい、かなりセクシー、などなど噂が噂を呼んでいますが、
ヌードではないそうです。笑



パリ祭から、最後はポンピエ情報になりましたが、
フランスは悲しい事件に負けず、日常生活を普通に送っています :)

2016年7月13日水曜日

ユーロカップ2016

久々の更新です。


バカンスシーズンに入り、めっきり更新が減っております。


面白いネタがないんだもん!!

という言い訳(笑)をしておきます。


久々の更新は、先日まで盛り上がっていたサッカー・ヨーロッパカップについて。


遅いって?笑


そもそもフランス人はあまりスポーツ観戦に興味がありません。


スポーツ大好き!熱狂的なファン!という人は、教養のないちょっとアレな人、という扱い。
(特にパリなどの都市部)

それでも、オリンピックやワールドカップなど、フランスチームが強いと応援する、
なかなかミーハーな感じです。

1998年のワールドカップでフランスが優勝した時のことを、誇らしく思っているし、
当時の代表選手が解説たくさん登場していました。


今回のサッカーはフランスでの開催ということもあり、
普段サッカーを見ない人も一応試合はチェック。


テロやデモの影響もあり、フランス人としての団結意識が高まっている今だからこそ、という考えでナショナルチームを応援する人も多かったです。


液晶はあるけどテレビ放送をつないでいない、というフランス人も若い世代には多く、
そんな人たちのためにフランスのテレビはほぼ全局ネットでの視聴が可。

もちろん公式サイトから、しかも無料で登録などもありません!

とっても便利なこの機能を使って、私もフランスの全試合をもちろんチェック。


バーやカフェなどでもパブリックビューイングができますが、
とにかくイベントごとの時には酔って騒いで、としたいフランス人や、今回はサッカーファンの外国人も多いので、絡まれたりしたら面倒くさいので自宅で大人しく。笑


案の定、フランスが勝った試合の後は、クラクションを鳴らしまくる車、国歌を歌い騒ぐ若者などなどにぎやかな感じでした。


試合中も、惜しい時、点を決めた時などは窓の外から悲鳴や歓声が聞こえてくるので、
極端な話、試合を見ていなくても試合の流れがわかるほど。笑


そして運命の決勝戦。


フランス対ポルトガル。


この日は私も気合を入れて、フランス人の家で観戦!

もちろん頬にはトリコロールのペイント。


一緒に参加していたパリジェンヌがトリコロールペイント専用の顔料(大きなリップクリームみたいなもの)を持っていて、みんなの顔にひと塗りずつしてくれました。


さらに、どこで入手しているのか、だいたいフランス人は大小は様々ですが、マイ国旗を持っていて、もちろんこの日は持参。



結果はポルトガルの優勝でした。


フランスは自国開催だったのに残念!


しかしあれだけ気合入れて応援して、盛り上がって・・・

としていたのに、負けてもわりとあっさりしているのがフランス人。


切り替えが早い。笑


反して盛り上がっているのは当然ポルトガル人。
フランスにはポルトガル人が多く住んでいて、内装業を営む人が多いそう。

「家の内装、頼むならポルトガル人の機嫌がいい今だな。笑」
なんてフランス人らしい皮肉っぽい感想も聞きました。


そして、フランスではポルトガル人はちょいダサ、と言われていて、

優勝決定後の街中で、国旗をはためかせながら改造車や改造バイクに乗るポルトガル人の姿に、フランス人は苦笑。


負けたはずのフランス人もなぜかフランス国旗を持って外で飲んでいたり、国家を歌っていたり。

やけくそ?笑


とにかく、理由はなんであれみんな騒ぐことが好きなようです。



そんな賑やかなヨーロッパカップも終了。


次は7月14日のパリ祭!


ちなみにパリ祭というのは日本独自の呼び方で、フランスではquatorze Juilletと呼びます。



建国記念日というか、革命記念日です。


パリ祭についてはまたアップします:)

2016年7月2日土曜日

日本祭

いよいよフランスはバカンス!

気温や天気は相変わらず夏感なく、雨が降ったり肌寒い日が続いています・・・


私も先月末からバカンス真っ只中!

バカンス前はなにやらばたばたしているうちに、ブログの更新も途絶えてしまいました。笑



バカンス前、ラストの仕事はパリのパッサージュ(商店街)で行われた日本祭のお手伝い。

毎年(といっても昨年からですが)、この日本祭に兵庫県パリ事務所はブースを出していて、パンフレットを配ったり、兵庫県について説明したりと広報活動。

その横でお子様対象に、折り紙教室も開催。


かなり不器用な私、はりきって鶴を折るも、何かが違う・・・笑


所長に教えていただきながら(笑)、なんとか鶴の折り方をマスターし、
手裏剣やハトなどをなんとかブースを訪問してくださった方々に教えられるようになりました。


折り紙大好き!というお子様も多く、私たちの知らない、何やら難しいものを作ってくれる子も。



折り紙というのは奥が深くて、久々にやってみるととっても楽しかったです!


子どもたちが折り紙をしている間に、親御さんたちに兵庫県のこともアピール。

次のバカンスにいかがですか?:)


中には、奥さんが兵庫県の出身で~という方や、姫路城に行ってみたい!という方もいて、
和やかムードでPR成功?笑



会場になったパッサージュ

当日は浴衣を着た子供たちがたくさん!一生懸命折り紙を折っていました。

2016年6月6日月曜日

フランス大混乱!

日本のニュースでも報道されているようですが、

フランスは現在大雨+洪水+ストライキのトリプルコンボで大混乱中です。



パリが大洪水らしい!

と色々な方から心配のメール等いただきましたが、

ぶっちゃけパリはそこまでの大洪水ではないです。笑


セーヌ川の河川敷にある道路が浸水しましたが、街中などはいたって普通。


それよりも大変なのは、我らがセーヌ・エ・マルヌ県です!!!!


私が研修をしているSMDの本部があるムランはまさに洪水。


本部の建物は川のすぐ隣ということもあり、
駐車場が冠水、水も建物の入り口まで来ているため通勤不可。

そして追い打ちの、全社サーバー落ち。

ということで、先週から仕事にならず、自宅でできる仕事をぽちぽちと。


ちなみに、ムランの様子はこんな感じ。

ムラン勤務の同僚が送ってくれましたが、洪水の危機感!

というよりも、白鳥なんか泳いじゃって、もはや湖ですよ・・・




ニュースを見ていても、セーヌ・エ・マルヌ県の各地では、
街の中心が浸水して、ボートで助けられている人や、道路も浸水で閉鎖になるなど、
これこそ洪水!という感じ。


セーヌ・エ・マルヌ県はとても広い県なので、私の住んでいるあたりや、職場のあたりは何事もありません。


これ以上被害が広がらないよう、祈るばかりですが、
フランスは近頃雷雨続き。


まだまだ油断はできませんね。。。



そして洪水でパニックになっているところに、相変わらず続いているストライキ。

交通機関はストライキを続けているし、
航空会社のストライキの情報も徐々にあがってきました。

月末にはサッカーのヨーロッパ大会がパリで行われる予定です。

テロの危険性もまだまだ残るフランス。

大使館からは、今日から始まるラマダン(イスラム教徒は日没後以外は飲食禁止)期間中、特に金曜日はテロに注意!とのお達しもあり、何が何やら・・・という感じ。



とりあえず、会社のネットサーバーは今日の夕方ごろ復旧の予定だそうで、明日からは普通に仕事ができるよう、祈るばかりです!!!






2016年5月28日土曜日

こいのぼり工作

毎月恒例となっている、セーヌ・エ・マルヌ県内小学校でのアトリエを開催しました!


今年度はCP(小学校1年生)2クラスを担当しています。


フランスの新学期は9月。

その前には長い長い夏休み。


そろそろ学期末、ということで、先生方はばたばた。

フランスの小学校には、留年制度があるため、生徒それぞれのレベルにあわせて、
来年度進級させるかどうかを判断する大切な時期でもあります。



そんな時期ですが、今月も元気に小学校へ出張しにいってきました!:)


今回のアトリエのテーマは、「オリジナルこいのぼりを作ろう!」

子どもの日は過ぎてしまいましたが、5月だし、3月にはひな祭り塗り絵をしたし・・・

ということで、こいのぼり!


かぶとを作るのもいいかなあ、と思ったのですが、

前回のアトリエ時に、「日本の魚の話が教科書に載ってる!」と生徒が教科書を見せてくれて、
そこにこいのぼりと子どもの日の話が載っていたので、これはこいのぼりにするしかない!と。笑


予想通り、教科書で目にしていた(習ったところではないので、パラパラ見ていて見つけている。笑)子どもたちは、こいのぼりにテンションが上がります。



鯉、うろこ、ひれ・・などなど子どもたちにとっては初めての単語に戸惑っていましたが、

写真を見せながら、工作の進め方を説明すると、子どもたちは安心したようで、どんどん先に進めていきます。笑


見本として提示したものがこちら。


印刷した鯉に、色紙をはりつけて完成させていきます。


ベースの鯉の色は赤と青と、二色用意しました。

女の子は赤、男の子は青って言うだろうな~

と予想していたのですが、

フランスの子供たちは、別に何色でも、配られた色を受け入れて、文句も言わず作業に入ります。


日本的な考え方をしていた自分に、ちょっとびっくりしました。笑



私のアトリエは、金曜午後のお楽しみ、という感じなので、

アトリエ前に子どもたちは宿題を書き写したり、課題が終わっていない子は課題をしていたり、と普通の授業の様子を目にすることも多いです。



先日のアトリエも、宿題を書き写し終わっていない生徒が多く、先生に怒られながら、一生懸命に宿題をノートに書き写していました。






そして、宿題を書き写し終わると、念願のアトリエタイム!

まずはこいのぼりのベースに、色紙を貼っていきます!


我慢できずにどんどん進める子や、おしゃべりに夢中で全然進んでいない子など、本当に自由です。笑








赤(青)の紙で顔とうろことしっぽを貼ったら、次は綺麗な色紙でうろこを増やしていきます。




色紙のうろこは、貼る方向も、場所も色も、こちらから特に指定せず、好きなように貼ってもらいました。

それぞれの個性が爆発する瞬間です。笑



そして、出来上がった作品の一部がこちら!
(こだわりすぎて時間内に仕上がらない子も多いので・・・笑)




個性的で素敵なカワイイこいのぼりが完成しました :)



初回には、「日本」という言葉を聞いたことも、そんな国があることすらも知らなかった子どもたちが、1年を通して、確実に「日本」を意識してくれたことをうれしく思います。



子どもたちの中には、
「この間、日本を見つけたよ!」
と話をしてくれる子や、お絵描き作品をくれる子もいて、
私自身のこの仕事への達成感というか意義を再確認させてくれます。


それから、アジアひとまとめイメージの強いフランス人が、ちゃんと日本を認識できていることにも感動します。笑


1年続けてきたアトリエも、いよいよ来月がラストです。


はやいなあ・・・・



最後まで気を抜かず、頑張りたいと思います!



「日本見つけたよ!」と生徒がプレゼントしてくれました。

2016年5月26日木曜日

フランス人の気質

マダムリリーという方のサイトをご存知でしょうか?

海外生活や、外国人についてのコラムがたくさん掲載されている日本語のサイトです。



「わかるわかる!」

ということから、

「うーん。そうでもないけど。」

ということまで、

色々載っていて、ついつい読みふけってしまいます。


そのサイト内のコラムで取り上げられていた、

性格悪いのになぜか嫌いになれないフランス人の気質の特徴5つ

という記事がおもしろかったので、ご紹介。

かなりストレートなタイトルですが、私が見る限り、フランス人の気質って本当にこんな感じです。笑


アメリカ人のような突き抜けた明るさはないし、なんだかいつもシリアスな顔をしています。

嫌いなものは嫌いだし、本音と建前のようなものは皆無。
機嫌が悪い時は露骨に表情や態度に表れる気分屋、それがフランス人です。笑


最近、ストライキの影響でただでさえ電車の本数が少なく、
それに加えて不審物が見つかりました~というお決まりの遅延情報。


やっと来た電車には日本の通勤ラッシュもびっくりなほどの乗客率。

「10分後に次の電車が来ますから、お待ちください!」

というアナウンスが一応されるも、絶対に10分後に電車が来るわけもないので、
みんなとにかく乗ろうとする。笑

結果寿司詰め状態のとんでもない電車に。


電車をホームで待つ間も、みんなイライラ。

でもいつものことなので、

とりあえず

「くっそ!電車ないやん!!!!」

と一回悪態をついて、あとは割とおとなしく待っています。笑

(※フランス人はとにかくよく、くそ!と言います。ちぇっとか、丁寧な単語もあるのですが、基本的にはくそ!です。老若男女問わず。笑)




新しい情報がアナウンスされるたびに、とりあえず悪態をつき、隣の人と愚痴りあってみる。


それもフランス人です。笑




そして、そんな状況にもかかわらず、自転車を持って乗る、ベビーカーで果敢に挑む、スーツケースを押し込んでみる(絶対スペースないのに!)などなど。

とにかく超個人主義です。

「他人への配慮がないのよフランス人って!!(ぷんぷん)」

「自分のことしか考えてないんだから!(ぷんぷん)」


という意見もフランス人から聞きますが、それ言ってる本人も立場が変われば同じことをしている可能性も・・・笑


もちろん、悪い部分ばかりではなくて、

満員電車で、身長の低い私が人に埋もれていると、

「大丈夫?マドモワゼル!?」

と周りの方が気にかけてくれたり、

「ここ持っていいよ!」と腕をさしだしてくれたり、

通勤電車の満員地獄で人のやさしさにふれることもしばしば。


ただ、人の密度よりもつらいのは、におい!!!!



こちらの方は日本人と比べると体臭が強い方が多くて、
満員電車内のこもった空気にスパイシーな香りが混じってなんとも言えない感じに・・・


しかも、私は身長的にちょうど彼らのわきのあたりに顔がくるので、

「立つ位置間違えた・・・!!!」

と後悔することもよくあります。


どうしても我慢ができず、一度降車して、ポジションを変えようとするも、

人が多すぎて乗れず。

なんてこともありました。

郊外の人の多さあるあるですかね。笑


話をコラムに戻しますが、

今回紹介されていたフランス人の気質は5つ。

  1. 人生は楽しむものだという価値観
  2. 常に自分流!
  3. 妙に礼儀に厳しいところ
  4. 超個人主義
  5. あまのじゃく&ひねくれたところ
たしかに!!という感じ。


  • 人生は楽しむことだという価値観
とにかく人生をいかに楽しく・満足度高く過ごすか、が重要なフランス人。
バカンスは人生をとりもどす!というか、バカンスこそが人生の楽しみ!という感じです。

なので、普段の仕事はバカンスのためにお金を貯めるもの。
その仕事でさえも、好きではないとか自分の能力を発揮できない、と思うとすぐに転職します。

嫌なものは嫌、という気質があらわれていますよね。笑


  • 常に自分流!
周りの意見はあまり気にしません。


私が好きだから好き。

僕がいいと思ったからいい。


基準はシンプル、それだけです。


口コミも参考にしますが、あくまで参考程度。

「口コミはよかったし、友達はおすすめしてたけど、私は好きじゃなかった。」

とか平気で言います。笑



洋服も、おしゃれファッションピープルは別として、基本的にみんな気に入ったものを着ています。


わかりやすい流行!というのはありません。

何年も同じものを使い続ける、そんな印象です。

洋服や家具、小物に至るまで、とにかく物を大事に使います。

  • 妙に礼儀に厳しいところ
コラムにも書いてありましたが、時間にルーズ、郵便事情最悪、ポイ捨て当たり前。


それなのに、「シルブプレ(お願いします)」を付けるとか、初対面や目上の人には「vous(あなた)」を使う、とかそういう礼儀作法には厳しい。


お店に入るときにも、「ボンジュール!(こんにちは)」を言い、出るときには「オーヴォワール!(さようなら)」を言う。


しっかり幼少期からしつけがされているようなのに、なんで郵便物を紛失したり、夜中に騒いで警察呼ばれたりするんですかね・・・笑



そういうちょっと抜けてるところがフランス人の魅力であり、憎めないところでもあります。


こういう完璧じゃないところにイライラする人は、ドイツがあっていると思います。

論理的で綺麗好き、「だって~なんだもん★」が許せない性格の人は、フランスはあわないと断言できます。

フランス、というかラテンの国は大体そんな感じです。笑



  • 超個人主義
フランス人が超個人主義なのは有名ですね。

本当に、人は人、自分は自分、の考えが強いので、
人と違うことをしたり、人と違う意見を持っていても、社会的に責められることはありません。


例えば、上司を含む仕事関係者と食事をするとします。


自分以外が鴨料理(10ユーロ)を頼み、上司が

「鴨にあうから赤ワインをボトルで頼もう!」

と一言。

「あ、わたし海鮮盛り合わせ(30ユーロ)頼むので、白ワインがいいです。」


極端な例ですが、これがまかり通ります。

日本でこれをやるのには結構勇気がいりますよね・・・?笑

それぞれが好きなものを好きなように注文し、料理が運ばれてくる時間とか、値段とかそんなことはあまり気にしません。


渡仏して最初の頃にびっくりしたことです。笑


別に、違うものを注文したからと言って、誰も何も言わないし、別に気にもしません。


超個人主義ですね。


人と違ってもいい、というか、人と違うからなに?くらいの感覚は、とても居心地がいいです。


出る杭は打たれる、ではなく、杭はそもそも不揃いなもの。という感じ。笑



  • あまのじゃく&ひねくれたところ
個人的に、フランス人の性格でこれが一番好きです。


ひねくれっぷりが自分の性格に近いので、安心します。笑


品行方正な日本人の中では、欠点は目につきがちだし、それを責めがちですが、
フランスにいると、欠点はあって当たり前だし、だから何?という空気感があるので、
安心して自分をさらけだすことができます。


なんなら欠点すらもおもしろさ、くらいに受け取って、それを本人も自覚して持ちギャグにしたり、周りも直接茶化したりしちゃうあたり、フランス人、やるな・・!!!と思います。笑



ただ、やりすぎかな、と思うことも。


フランスの笑いは、人をちょっと小ばかにする傾向があります。


もちろん悪意があるわけではなくて、好意的にやっていることがほとんどですが、
慣れないうちは、ぎょっとするし、それって笑っていいの??と不安になることも。


個人主義な国なので、別に面白くないと思えば笑わなくても問題はないし、

「そういう笑いは嫌いなの。」

と言っても別に問題はありません。

なんで嫌いなのか、を説明できればベストですが、

「なんかわかんないけど、受け付けない。」

でも、

「ふ~ん。そうなんだ。」

で終わります。笑






結論としては、それぞれが自分の人生を自分のペースで、自分の好きなようにやりたいようにやる、それがフランスです。笑


気なんて使うだけ労力の無駄だし、気を使ったことに気付いてもらえることもほぼありません。笑

気遣いに長けている日本人はそれで苦労をすることもありますが、

「いまわたし気を使いました!!!」

と宣言するくらいの勢いでいれば、気をもむこともありませんし、あいつ押しつけがましいな!となることもありません。

自己主張のできる興味深い人、と逆にフランス人の評価もあがるかもしれません。笑



とにかく、言いたいことは言う。(相手がどう思うかとか、評価とかは気にしない)

それがフランス人とのコミュニケーションで一番大事なことだと思います。


仕事でも友人関係でも恋愛でも、

「言わなくても察してよ!」

というスキルは、日本人特有の物なので、通用しません。笑



まわりくどい言い方はほぼ理解してもらえないので、

断るときははっきり断る、それが大事です。


「機会があれば・・・」
「別の機会に・・・」

と言われたら、

「あ、断られたな。」

と日本人なら察することができますが、

フランス人相手では、

「・・・」に含まれた意味合いとか、そういう概念が通用しないので、

「別の機会っていつ?」「いつなら大丈夫??」

とポジティブにとらえられてしまうので、勇気をもって、
「無理です!」と言いましょう。笑


こちらにきて、

「無理です!」「できません!」は使ってもいいんだ!(みんな平気で言ってるし!)

という変な勇気や自信がつき、自分としては楽ですが、

これで日本に戻ったら大変だな・・・笑



今日は、フランス人の気質、ということで記事を書きましたが、

日本人にもいろいろなひとがいるように、フランス人にもいろいろな気質の人がいます。


だけど、ざっくりとした性格は間違っていないと思います。笑



周りにフランス人がいる人は、思い当たるところがあるのではないでしょうか・・・??



フランス人=ベルばら、オスカル!的な方には、夢を壊してしまい、申し訳ありません。笑



映画や文学だけでみる、憧れのパリ!フランス!は住んでみると色々あるし、

旅行するだけではわからない、リアルなフランス人の日常を感じることができて、毎日楽しいです。



いつも言っていますが、もっと更新頻度を高めて、帰国までどんどんと発信していけたらいいな、と思います。:)





2016年5月18日水曜日

JAPON!

こっそりと、ひっそりと久々に更新します。笑


フランスの5月はちょこちょこと連休が入り、
教育機関はすでに学年末だし、
もうすぐ(といってもあと2か月あるけど)バカンス!ということで、
なんとなーくフランスはみんなやる気がありません。笑


思い返すと、

1,2月→「寒いから仕方ない!」

3,4月→「日本では春眠暁を覚えずっていうんだよ!仕方ない!」

5月→「日本では5月病って言うんだよ!仕方ない!」


と言い続け、

6月は雨シーズン、7,8月はバカンス、9月は新学期・・・って1年中何かにつけてやる気のないことをフォローしている気がします。笑



よく考えたら、そもそもこの国でやる気満々アグレッシブ状態の人を見たことがなかった。笑


そんな国と人々に感化され、というかもともとそういう性格だったことが拍車をかけ、
帰国後、日本社会に適応するのは難しいと感じてきました・・・残業とかね。笑


で、そんな私ですが、相変わらず、教育機関でのお仕事に精を出しております。


先日、県内の高校で日本についての講義をしてきました!
(残念ながら写真を撮る暇がなかったので、今回は文字だけ。)



今回のテーマは、日本の日常生活について。


小学校でも似たような講演をしましたが、高校生と小学生では、同じプレゼンを使うわけにもいかず、結局全然違う内容になりました。笑


お馴染みの、日本のトイレ(ウォシュレット、温かい便座、音姫、蛇口が上についているトイレなど)や知育菓子の説明に加えて、

枯山水や日本家屋、銭湯や温泉についての説明をしてきました。


今は便利な世の中で、言葉や写真だけでなく、動画も見せることができるので、
聞き手側も楽しんで参加することができます。



日本家屋の説明では、引き戸や縁側がウケました。


引き戸の説明をしていると、
「どうやって鍵をかけるの!?」
と興味深々。

「真ん中に鍵があって・・・でも田舎では鍵をかけることは少ないんだよ!」


というと、

「信じられない!!!」

「日本はなんて安全な国なの!!!!」


とみんな感動していました。



縁側については、バルコニーみたいな感じで、
昼寝をしたり、お茶を飲んだり、おしゃべりしたりするところ。

とざっくり説明しましたが、

「漫画でみたことある!!!」

とポップカルチャーに助けられつつ、
リセアン・リセエンヌ(高校生)の気持ちをつかむことができました。


そして、銭湯や温泉の入り方(湯船に入る前に体を洗うなど)とともに、
外国人が大好きな、温泉に入るサルの写真を。笑


なぜか奈良の鹿と並んで、猿が大人気。


日本へ旅行に行くフランス人たちは、必ずと言っていいほどこの話をします。

「日本は動物までお行儀が良いのね!」

と言いますが、奈良の鹿のアグレッシブさを見たらきっと、びっくりするでしょう・・・笑



特に今の時期はバカンス前で、夏のバカンス先として日本を選ぶフランス人は多いです。


本屋さんのガイドブックのコーナーにも、日本の本が並んでいるし、
「おすすめのところはある?」なんて聞かれることもしばしば。


そのたびに、
「私は兵庫県から来たんだけどね・・・」
と兵庫をPRしています。


「残念だけど、今回は兵庫県はいかないのよー。
関西は、広島と姫路城と奈良にはいくんだけど。」

と言われ、

「姫路城って兵庫県だよ!!!!」

と何度返したことか・・・笑


神戸という単語は、牛のおかげで知名度が高いのですが、
兵庫県というとなかなかぴんとこないのが残念で仕方がないっ!


神戸以外の兵庫県はいったい何だと思われているんだ!
と神戸っ子ではない私はいつももやもやします。笑



日本人でも、甲子園や尼崎は大阪だと思っている人がいますが、
兵庫県です!笑



日本のことが好きなフランス人に、とても人気があるアーティストで、
雅(MIYAVI)という人がいます。

youtubeの動画はこちら↓




日本にいた時は、よく知らなかったのですが、こちらに来てから、
とっっってもよく名前を聞きます。


「好きなアーティストは、MIYAVIとワンオークロック!」


と言われ、誰それ状態だった私も、名前だけは覚えました。笑

(簡単にざっくりわかりやすく説明すると、ワンオークロックというのは、森進一の息子がボーカルのグループです。)



そんなフランス人が大好きなMIYAVIも、兵庫県出身!


最近では、兵庫県出身の女優は美人揃い!という記事をネットで見かけたこともあり、

兵庫県きてるよ・・・!!!と周りのフランス人に言いまくっています。笑


おかげで(?)、KOBEではなく、HYOGOという名前が徐々に浸透してきていて、
草の根運動の成果が見えてきました。


この調子で残りの数か月、地道に兵庫県のアピールができたらいいな、と思っています:)


さらに、youtubeを使って動画を配信するyoutuber(ユーチューバ―)も、日本について取り上げている人が多く、関心の高さがうかがえます。




フランスの有名なユーチューバ―2名の動画を参考までに。(※フランス語)


まずは、こちらかなり有名、Norman!

彼の動画は、私的に一番フランス語がわかりやすい。笑
(youtubeの設定でフランス語の字幕も出せるみたい!)

日本のことだけでなく、色々な国、色々なテーマで動画をあげているので、おもしろいですよ★




それから、こちらも有名、CYPRIEN。

この動画はなんと!日本語の字幕で見ることができます!
さっき発見しました!笑







上記の2人よりは有名ではありませんが、日本に特化した動画を配信している人もいます。





いつ彼が兵庫県を紹介してくれるのか、いつも動画のアップを楽しみにしています。笑


ちなみに、リンクの動画は、大阪と奈良の鹿についてです。
でた!鹿!!って感じですね。笑



夏のバカンス先をまだ決めていない国内の方も、ぜひこの機会に今アツい兵庫県へ!(^^)

2016年4月29日金曜日

夜、立ち上がれ!


日本ではどのように報道されているのか知りませんが、

フランスでは現在「Nuit Debout」というデモが開催されています。




パリのレピュブリック広場(共和国広場)だけにとどまらず、
ついに郊外の我が家の入り口にも、ポスターが貼られていました。


ニュイ・ドゥブーと読む今回のデモ。


「夜、立ち上がれ」

「夜通し起きろ」

「立ち上がりの夜」

なんて日本語では訳されているようです。



発端は政府による労働法改悪への反対デモでした。



現在は昨年末のテロ事件から続く非常事態宣言の延長やベーシックインカム、遺伝子組み換え作物などなど、誰でも意見表明できるデモとなっています。


特定のリーダーなどはおらず、既存政権とも距離をとりつつも、
主に社会党に対する市民の反感の感情が爆発した、という感じ。



とにかく何かしら意見のある市民が、広場に集まっています。

中には、どさくさに紛れて暴れたいだけの人もいるので、レピュブリック広場周辺のレストランやお店など、窓ガラスはバリバリに割られていたり、そこらじゅうに割れた瓶が落ちていたり・・・
昔からそういう革命的な場所だとしても、周辺の人はたまったもんじゃないな、と思います。



今回の活動で用いられている、「Debout」という単語は、ウジェーヌ・ポティエの革命歌「インターナショナル」の冒頭:「Debout, les damnés de la terre. Debout, les forçats de la faim」(たて、地に捕らわれし者。たて、餓えたる者よ)にも使われていて、サンディカリスムから続くフランス社会運動史やフランス人に流れる、「市民」としてのアイデンティティーを感じずにはいられません。
(世が世なら、断頭台を持ち出しそうな勢いです。笑)


今回のデモがいつものデモと少し違うのは、レピュブリック広場に集まった参加者が延々と議論をしているところ。



いつもならば、週末にプラカードをもって行進して、それでおしまい!

という感じなのですが、レピュブリック広場では今でも毎晩(仕事終わりくらいの時間)になると市民たちが集って、思い思いに意見表明(マニフェスタシオン)を行っています。

盛大に炊き出し?のようなものが行われていたり、アマチュア楽団によるドヴォルザークの交響曲「新世界より」の演奏が行われたりと、今回のニュイ・ドゥブーは運動のバラエティの多さもポイント。


警察も毎晩何十台も車を配置し、規制線をはるなど対応をしていますが、
雰囲気としてはぎすぎすとした感じではなく、どこかお祭りのような、にぎやかな感じです。
(屋台がでたり、ライブをやったり、警察と参加者が一緒に煙草を吸ったりしてる。笑)


私個人としては、若者が、社会に対して物怖じせず声をあげ、意見を主張することはとても良いことだと思います。

が、その反面、暴徒化したり、やりすぎな行動も徐々に目立つように・・・


せっかく(?)弁が立つフランス人なのだから、力でなく、正面から言葉で戦えばいいのに、と思います。自分の意見を主張したり、文句を言ったりはフランス人の得意分野ですからね。

フランス人あるある、
「でも私はこう思う!」が生きる場面です。笑


運動がはじまった3月末に比べると、現在は少し落ち着いてきたかな?という感じですが、
それでも毎晩一定数は運動を行っている様だし、まだまだニュイ・ドゥブーは続きそうです。



もちろん、全市民が一致団結してこの運動をしているわけではなく、
冷ややかな目で見ている人もいるのは確か。



私は特に参加するつもりもなく、危ないことに巻き込まれないように距離を取りながら、
今後の動向を見守っていきたいと思います。


デモ参加者・観光客・地元民・タクシー、いろんなものが共存する共和国広場。

雨でも人々は集まっている。(フランス人なので傘はささない。笑)

2016年4月26日火曜日

ももたろう

こっそりと、久々に更新します。笑


4月も下旬、春真っ盛りのはずなのに、
最近のフランス・パリは極寒。


今日の最低気温は2度です。


春どこいった・・・!!!

と愚痴りながら、まだまだ暖房をきることができない感じです。



そんな変な気候の寒すぎる4月ですが、いつものように、県内の小学校でアトリエ開催してきました!


今回は、リクエストのあった、日本の昔話(童話)について。



ここは日本人なら誰もが知っているあの話、桃太郎しかないやろ!


と事務所にある紙芝居をフランス語に訳し、いざ出陣!



紙芝居、と言うシステムがフランスには浸透していないようで、


「全部覚えているの・・・!?」

と生徒から質問が。笑




裏に文字が書いてあるから、話をしながらみんなは絵を見ることができるんだよ☆

とネタばらし。

やるきなさそうな生徒がうつっていますが、平常運転です。笑




そして、この日はカーニバルということで、子どもたちは仮装で登校!


先生方もはりきってコスプレしていました。


私もしていけばよかった。笑



暗黒面にはまだ落ちていない様子。
授業態度が悪く、居残りで作業を手伝わされているスパイダーマン。笑
戦隊ヒーローや天道虫、お姫様も。

かわいい仮装の子どもたちは、普段よりハイテンションで、


桃太郎が犬・猿・雉に出会うたびに歓声があがっていました。


ちなみに、桃太郎の紙芝居に登場する犬、日本ではおなじみの和風なわんこ。


フランスでも最近はやっているので、町中でちらほら柴犬を見かけますが、
子どもたちにとっては見慣れない犬種。


「なんかまじめそうな犬!!」
「たぶんかしこい犬だ!!」

と評価していました。


パリの街で柴犬を見かけるのは、なんとも不思議な気分。

もちろん飼い主はフランス語で話しかけているので、

ごりごりの和風フェイスの柴犬とフランス語のコラボはちょっと笑えます。



桃太郎で子どもたちが食いついたのは、

「桃から生まれた」ということ。


そして、キビ団子。


「おばあさんが作った、力を与え、パワーアップさせるお菓子!」

と私が訳したからか、子どもたちにとって、めっちゃ格好良いアイテム的な位置づけになっていました。笑


紙芝居の後には、フランスの童話との比較を口頭で。


「フランスの童話にはどんな動物が出てきますか?」

ぶた!はくちょう!ねこ!きつね!


「フランスの童話で、悪者はどんな動物?」

おおかみ!!!



ヨーロッパの童話は基本的に森周辺(森の中のお城とか、湖とか)が舞台なので、森の生き物がよく登場します。


対して、日本の童話は山村のイメージ。
動物は猿とか犬とか狸とかね。


童話ひとつとっても、西欧と日本の違いは顕著に現れていますね。



みんなで意見交換したあとは、こどもたちお待ちかねのお絵かきタイム!

















みんなとっても上手に描いてくれました!:)

ももたろう という文字も、板書を写しながら丁寧にがんばって書けていますね!


次回は何をしようかなーと考え中です。


2016年3月30日水曜日

豚とペンギン~アート書ワークショップ~

本日、セーヌ・エ・マルヌ県内の高校で、アート書ワークショップを行いました!


といっても、私は通訳(仮)です。笑


いつもアトリエでお世話になっている先生と、兵庫県パリ事務所、
そして、先日展示会を行った書道家の西濱渓泉さんのコラボイベントです。


今回は、好きな文字を、顔彩を使って色紙に書き、挿絵を描きました。



専門用語を訳せるだろうか・・・

と不安でいっぱいでしたが、みなさまに助けられ、何とかお仕事遂行完了!


今日は写真多めでいきます!



まずは、それぞれ好きな文字を決めます。

夢、月、友達、空、食、烏、火などなど色々でました。

中には、好きだから!という理由で、「豚とペンギン」を選んだ生徒も。

まさかのチョイスにちょっとびっくり。笑



そのあと、西濱さんが直々にお手本を書いてくださいました。

「書道」ではなく、アート作品として、自由に描いていきます。



「幸」がハートマークになっていてかわいい♥



その後、半紙に書いて練習!

西濱さんのアドバイスを受けながら、みんな楽しそうに書いていました。


練習だというのに、生徒たちはかなりハイクオリティ。


めっちゃ上手や・・・!!!


と同行した日本人はびっくり仰天。













練習のあとは、いよいよ色紙に書いていきます!


 一発本番、ということで、緊張していましたが、
みんな丁寧に素敵な文字を書いていました。










色紙を乾かしている間、早く終わった生徒は、半紙にお絵描き。笑






アルファベットを書くのは難しいと思うのですが、とってもかわいく書き上げていて、思わず写真を撮ってしまいました。




そして、いよいよ挿絵にとりかかります・・・!!!


今回は3つのテクニック、


  • 胡椒点(こしょうてん)


  • ドロップ型


  • 没骨法(もっこつほう)


を使用します。


胡椒点は、筆にたっぷりと顔彩をつけ、ポタポタと垂らす方法。



ドロップ型は、筆先をピンとそろえて、筆先からそっと紙におろして模様を描きます。
かわいい花びらはドロップ型で描くことが可能。


そして没骨法というのは、円を描く際に輪郭線を用いずに円を描く方法です。



顔彩のカラフルで優しい色を使いながら、生徒たちは自分の作品に添えるイラストを考えていきました。








そして、いよいよ作品に挿絵を・・・!!!






できあがり(一部)はこんなかんじです!







文字にあわせて色を選び、デザインを選び、挿絵もいれて、完成です!


「食」を選んだ生徒は小さなお寿司(マグロだそうです。)を描いていたし、
それぞれがオリジナリティあふれる、世界で一つだけの素敵な作品を製作することができました!



生徒たちのワークショップを見ていると、なんだか私も描いてみたくなったな~


西濱さんは伊丹(兵庫県)でワークショップもされているそうなので、
帰国したら行ってみようとおもいます★


興味のある人はぜひ!:)