ばたばたとしているうちに、気が付けば3月も後半・・・!!!
なんでこんな時間が過ぎるのは早いのでしょうか。
暦の上では立春ですが、こちらはまだまだ寒く、ダウンコートが手放せません。
日は長くなっているので、気持ち的にはそろそろ春かな、という感じですが。
さて、先日セーヌ・エ・マルヌ県内の小学校へ講演をしに行ってきました。
小学校1年生、CPの子供たちは相変わらず元気いっぱい。
こちらは9月から新学期なので、1年生の折り返し地点です。
今回は、「日本の行事と祝日について」というプレゼンをしました。
3月ということで、先生がひな祭りの塗り絵を用意してくださり、プレゼンのあとはみんなで色塗り。
昨年あたりから、フランスでは大人の塗り絵というのが流行しています。
本屋さんにもなんとも美しいイラストの大人の塗り絵コーナーがあったり、
感心は高いようです。
暇つぶしにもなるしね。笑
講演に話を戻します。
お正月からはじまり、成人式、節分、ひな祭り、子どもの日・・・
と説明をしていくと、
まず、成人式でCPキッズの第1食いつきポイントが。
「日本では20歳が成人です。フランスは何歳から大人でしょう?」
とクイズ形式にしてみると、
「10歳!」
「35歳!」
「47歳!」
「60歳!!」
と実に色々な答えが・・・
答えは、18歳です。笑
ただし、日本のように成人式!!というものがないので、
家族や友人を招いて誕生日にパーティーをするのが一般的。
成人式の写真を見せ、振袖の説明をしていると、
「なんでみんな同じ肌の色で、同じ髪の色なの??」
という質問が。
これには先生も私もびっくり。
確かにフランスは移民も多く、肌の色や髪の色は様々。
金髪もいるし、赤毛もいるし、巻き毛もストレートもいる。
クラス1つとっても、同じ髪の色を見つける方が難しいくらいです。
その環境が当たり前の子供にとって、日本人(アジア人)の集合写真は違和感があった様子。
そういう見方もあるんだな、とびっくりしました。
その後話を進めて、CPキッズ食いつき第2ポイント。
節分の鬼。
豆まき、というのも衝撃的だったようですが、
それよりも鬼の姿に子どもたちはびっくりしていました。
赤いモンスター!!!!
と言っていましたが、確かにこちらの悪者は黒いものが多い。
「鬼は赤だったり青だったりするけど、みんな牛の角がついていて、虎のパンツをはいている」
と説明すると、
「上は着てないの?コートは???」
「寒そう!!」
と、鬼の心配をする心優しいCPキッズたち・・・笑
日本の鬼はあんまり怖くないようです。笑
そして第3食いつきポイント、七夕。
織姫と彦星の話をさらっとすると、
「1年に1回しか会えないのに恋人なの?」
とアムール国民らしい意見が。
そうです。
1年に1回、しかも雨が降ったら会えないけれど、2人は恋人なのです。笑
そして、子ども心をつかむため、
日本のディズニーランドでも七夕のイベントがあるんだよ!
とミッキーとミニーが七夕の衣装を着ている写真を見せると、
子どもたち、予想通り大興奮。
世界的人気者、さすがです。笑
さらに、子どもたちは七夕の笹に興味津々。
「高いところにはどうやって短冊を結ぶの??」
「笹が小さい時に結んで育てるの??」
「毎年、短冊を結んでいたら、結ぶところがなくならない??」
どうやら子どもたち、5メートルくらいある生えている笹に結ぶと思ったらしい。
見せた写真が、子どもと笹だったので、ものすごく大きく見えたようですが、
笹は毎年違うもので、そんなに大きくなく、
終わったら川に流したり神社で燃やすんだよ、と補足しておきました。
中には、
「アニメで笹に短冊を結んでるの見たことある!!」
と言っている子もいて、何のアニメかはわかりませんでしたが、
日本の行事は思わぬかたちで若い世代に伝わっているようです。
まだまだいきます、食いつきポイントその4!
勤労感謝の日!
これは意外でした。笑
フランスの勤労感謝の日にあたるものは5月。
スズランを贈るのが習わしです。
日本は秋だし、特に何にも贈らない、というのがびっくりしたようです。
そして最後に第5食いつきポイント。
天皇誕生日。
そもそも、皇室がない国なので、天皇誕生日という祝日があることに驚いていました。
そして、写真を見せたところ、年齢にたいそう驚いていて、
「50歳くらいかと思った!」
とのこと。
日本人は若く見える、というのは本当みたいです。
フランスでも子どもは正直、と言われているので、素直な感想なのでしょう。
そして、プレゼンのあとは、子どもたちの大好きな塗り絵!
先生が用意してくださった、ひな祭り塗り絵。
日本・・・???という印象はありますが(笑)、
ひな人形の写真を見せながら、こんな感じで塗りましょう!とスタートしたのが、こちら。
・・・自由!!!笑
ピンクの髪をしたパンクな人形、オリジナルの化粧を施した人形、バービーのような金髪人形、
さすが自由の国フランスです。笑
みんな真剣に、オリジナルの塗り絵を楽しんでいました。:)
さらに、1月に作ったおせち料理工作がついに完成し、廊下に展示してありました!!!
力作です!!!
箱への詰め方や、色がなんとも言えません!
もうひとつのクラスはさらに工作に手を加えて、
ストローでお箸、それから卵のパックを使って小鉢も作りました。
お箸がアーティスティックに置かれています。笑
子どもと関わる仕事は、毎回新しい発見がたくさんあって、とっても面白い。
特に今年は小学校1年生ということで、未知との遭遇気分。笑
難しいことや凝ったことはできませんが、日本という国に興味をもって、
毎回のアトリエを楽しみにしてくれているので、
私自身も毎回授業の準備をするのが楽しいです。
任期中のアトリエは残り数回となりましたが、最後まで楽しんでお仕事したいと思います!