海外生活や、外国人についてのコラムがたくさん掲載されている日本語のサイトです。
「わかるわかる!」
ということから、
「うーん。そうでもないけど。」
ということまで、
色々載っていて、ついつい読みふけってしまいます。
そのサイト内のコラムで取り上げられていた、
『性格悪いのになぜか嫌いになれないフランス人の気質の特徴5つ』
という記事がおもしろかったので、ご紹介。
かなりストレートなタイトルですが、私が見る限り、フランス人の気質って本当にこんな感じです。笑
アメリカ人のような突き抜けた明るさはないし、なんだかいつもシリアスな顔をしています。
嫌いなものは嫌いだし、本音と建前のようなものは皆無。
機嫌が悪い時は露骨に表情や態度に表れる気分屋、それがフランス人です。笑
最近、ストライキの影響でただでさえ電車の本数が少なく、
それに加えて不審物が見つかりました~というお決まりの遅延情報。
やっと来た電車には日本の通勤ラッシュもびっくりなほどの乗客率。
「10分後に次の電車が来ますから、お待ちください!」
というアナウンスが一応されるも、絶対に10分後に電車が来るわけもないので、
みんなとにかく乗ろうとする。笑
結果寿司詰め状態のとんでもない電車に。
電車をホームで待つ間も、みんなイライラ。
でもいつものことなので、
とりあえず
「くっそ!電車ないやん!!!!」
と一回悪態をついて、あとは割とおとなしく待っています。笑
(※フランス人はとにかくよく、くそ!と言います。ちぇっとか、丁寧な単語もあるのですが、基本的にはくそ!です。老若男女問わず。笑)
新しい情報がアナウンスされるたびに、とりあえず悪態をつき、隣の人と愚痴りあってみる。
それもフランス人です。笑
そして、そんな状況にもかかわらず、自転車を持って乗る、ベビーカーで果敢に挑む、スーツケースを押し込んでみる(絶対スペースないのに!)などなど。
とにかく超個人主義です。
「他人への配慮がないのよフランス人って!!(ぷんぷん)」
「自分のことしか考えてないんだから!(ぷんぷん)」
という意見もフランス人から聞きますが、それ言ってる本人も立場が変われば同じことをしている可能性も・・・笑
もちろん、悪い部分ばかりではなくて、
満員電車で、身長の低い私が人に埋もれていると、
「大丈夫?マドモワゼル!?」
と周りの方が気にかけてくれたり、
「ここ持っていいよ!」と腕をさしだしてくれたり、
通勤電車の満員地獄で人のやさしさにふれることもしばしば。
ただ、人の密度よりもつらいのは、におい!!!!
こちらの方は日本人と比べると体臭が強い方が多くて、
満員電車内のこもった空気にスパイシーな香りが混じってなんとも言えない感じに・・・
しかも、私は身長的にちょうど彼らのわきのあたりに顔がくるので、
「立つ位置間違えた・・・!!!」
と後悔することもよくあります。
どうしても我慢ができず、一度降車して、ポジションを変えようとするも、
人が多すぎて乗れず。
なんてこともありました。
郊外の人の多さあるあるですかね。笑
話をコラムに戻しますが、
今回紹介されていたフランス人の気質は5つ。
- 人生は楽しむものだという価値観
- 常に自分流!
- 妙に礼儀に厳しいところ
- 超個人主義
- あまのじゃく&ひねくれたところ
たしかに!!という感じ。
- 人生は楽しむことだという価値観
とにかく人生をいかに楽しく・満足度高く過ごすか、が重要なフランス人。
バカンスは人生をとりもどす!というか、バカンスこそが人生の楽しみ!という感じです。
なので、普段の仕事はバカンスのためにお金を貯めるもの。
その仕事でさえも、好きではないとか自分の能力を発揮できない、と思うとすぐに転職します。
嫌なものは嫌、という気質があらわれていますよね。笑
- 常に自分流!
周りの意見はあまり気にしません。
私が好きだから好き。
僕がいいと思ったからいい。
基準はシンプル、それだけです。
口コミも参考にしますが、あくまで参考程度。
「口コミはよかったし、友達はおすすめしてたけど、私は好きじゃなかった。」
とか平気で言います。笑
洋服も、おしゃれファッションピープルは別として、基本的にみんな気に入ったものを着ています。
わかりやすい流行!というのはありません。
何年も同じものを使い続ける、そんな印象です。
洋服や家具、小物に至るまで、とにかく物を大事に使います。
- 妙に礼儀に厳しいところ
コラムにも書いてありましたが、時間にルーズ、郵便事情最悪、ポイ捨て当たり前。
それなのに、「シルブプレ(お願いします)」を付けるとか、初対面や目上の人には「vous(あなた)」を使う、とかそういう礼儀作法には厳しい。
お店に入るときにも、「ボンジュール!(こんにちは)」を言い、出るときには「オーヴォワール!(さようなら)」を言う。
しっかり幼少期からしつけがされているようなのに、なんで郵便物を紛失したり、夜中に騒いで警察呼ばれたりするんですかね・・・笑
そういうちょっと抜けてるところがフランス人の魅力であり、憎めないところでもあります。
こういう完璧じゃないところにイライラする人は、ドイツがあっていると思います。
論理的で綺麗好き、「だって~なんだもん★」が許せない性格の人は、フランスはあわないと断言できます。
フランス、というかラテンの国は大体そんな感じです。笑
- 超個人主義
フランス人が超個人主義なのは有名ですね。
本当に、人は人、自分は自分、の考えが強いので、
人と違うことをしたり、人と違う意見を持っていても、社会的に責められることはありません。
例えば、上司を含む仕事関係者と食事をするとします。
自分以外が鴨料理(10ユーロ)を頼み、上司が
「鴨にあうから赤ワインをボトルで頼もう!」
と一言。
「あ、わたし海鮮盛り合わせ(30ユーロ)頼むので、白ワインがいいです。」
極端な例ですが、これがまかり通ります。
日本でこれをやるのには結構勇気がいりますよね・・・?笑
それぞれが好きなものを好きなように注文し、料理が運ばれてくる時間とか、値段とかそんなことはあまり気にしません。
渡仏して最初の頃にびっくりしたことです。笑
別に、違うものを注文したからと言って、誰も何も言わないし、別に気にもしません。
超個人主義ですね。
人と違ってもいい、というか、人と違うからなに?くらいの感覚は、とても居心地がいいです。
出る杭は打たれる、ではなく、杭はそもそも不揃いなもの。という感じ。笑
- あまのじゃく&ひねくれたところ
個人的に、フランス人の性格でこれが一番好きです。
ひねくれっぷりが自分の性格に近いので、安心します。笑
品行方正な日本人の中では、欠点は目につきがちだし、それを責めがちですが、
フランスにいると、欠点はあって当たり前だし、だから何?という空気感があるので、
安心して自分をさらけだすことができます。
なんなら欠点すらもおもしろさ、くらいに受け取って、それを本人も自覚して持ちギャグにしたり、周りも直接茶化したりしちゃうあたり、フランス人、やるな・・!!!と思います。笑
ただ、やりすぎかな、と思うことも。
フランスの笑いは、人をちょっと小ばかにする傾向があります。
もちろん悪意があるわけではなくて、好意的にやっていることがほとんどですが、
慣れないうちは、ぎょっとするし、それって笑っていいの??と不安になることも。
個人主義な国なので、別に面白くないと思えば笑わなくても問題はないし、
「そういう笑いは嫌いなの。」
と言っても別に問題はありません。
なんで嫌いなのか、を説明できればベストですが、
「なんかわかんないけど、受け付けない。」
でも、
「ふ~ん。そうなんだ。」
で終わります。笑
結論としては、それぞれが自分の人生を自分のペースで、自分の好きなようにやりたいようにやる、それがフランスです。笑
気なんて使うだけ労力の無駄だし、気を使ったことに気付いてもらえることもほぼありません。笑
気遣いに長けている日本人はそれで苦労をすることもありますが、
「いまわたし気を使いました!!!」
と宣言するくらいの勢いでいれば、気をもむこともありませんし、あいつ押しつけがましいな!となることもありません。
自己主張のできる興味深い人、と逆にフランス人の評価もあがるかもしれません。笑
とにかく、言いたいことは言う。(相手がどう思うかとか、評価とかは気にしない)
それがフランス人とのコミュニケーションで一番大事なことだと思います。
仕事でも友人関係でも恋愛でも、
「言わなくても察してよ!」
というスキルは、日本人特有の物なので、通用しません。笑
まわりくどい言い方はほぼ理解してもらえないので、
断るときははっきり断る、それが大事です。
「機会があれば・・・」
「別の機会に・・・」
と言われたら、
「あ、断られたな。」
と日本人なら察することができますが、
フランス人相手では、
「・・・」に含まれた意味合いとか、そういう概念が通用しないので、
「別の機会っていつ?」「いつなら大丈夫??」
とポジティブにとらえられてしまうので、勇気をもって、
「無理です!」と言いましょう。笑
こちらにきて、
「無理です!」「できません!」は使ってもいいんだ!(みんな平気で言ってるし!)
という変な勇気や自信がつき、自分としては楽ですが、
これで日本に戻ったら大変だな・・・笑
今日は、フランス人の気質、ということで記事を書きましたが、
日本人にもいろいろなひとがいるように、フランス人にもいろいろな気質の人がいます。
だけど、ざっくりとした性格は間違っていないと思います。笑
周りにフランス人がいる人は、思い当たるところがあるのではないでしょうか・・・??
フランス人=ベルばら、オスカル!的な方には、夢を壊してしまい、申し訳ありません。笑
映画や文学だけでみる、憧れのパリ!フランス!は住んでみると色々あるし、
旅行するだけではわからない、リアルなフランス人の日常を感じることができて、毎日楽しいです。
いつも言っていますが、もっと更新頻度を高めて、帰国までどんどんと発信していけたらいいな、と思います。:)
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