忙しい、ということなので許してくださいまし。笑
今週は出張が多く、ほぼ事務所にいないという多忙っぷり。
家からメールチェックできないのが大問題で、溜まっているであろうメールにびびっております。
最近は教育関連の仕事が多く、
週2回の大学での日本語授業はなかなか好評で、
生徒からの要望があり、週3になりそうな勢いです。
れおな先生、意外とイケるみたい!笑
授業では相変わらず、時間と日付の鬼として、
ぷん!ふん!ようか!よっか!を連発。
さらに、
「誕生日はいつですか?」
「昨日の晩何をしましたか?」
「どこでその靴を買いましたか?」
「毎朝何を食べますか?」
「今朝何を食べましたか?」
とプライバシーがん無視で生徒に質問しまくっています。笑
みなさんご存知の通り、根は真面目なので(笑)、
生徒の理解度やよく間違えるポイントに合わせたオリジナルプリントも作成し、
ちゃんと先生しております。
「コペルニクス」という建物内で授業をしています |
教育関連以外にも、上司の許可を取って、興味のあるセミナーにも参加。
先日は、「アジア太平洋と欧州貿易圏の架け橋ー日EU・EPAの戦略的意義ー」
なんて、小難しいタイトルのセミナーに参加してきました。
セミナー会場 |
お恥ずかしながら、
FTA??EPA??TPP??TTIP??
という感じだったので、直前にネットを駆使してお勉強。
その後、セミナーに臨みました。
これがとってもおもしろかった!!
経済産業省経済産業審議官、日EU・FTA/EPA主席交渉官代理、OECD貿易・農業局長、パリ政治学院名誉教授、フランス食肉加工業連盟副会長の方々がそれぞれの視点からスピーチを行い、
そのあとにラウンドテーブルという流れ。
「野心的な合意」という言葉が頻出していたので、
これからどうなっていくのか、とても楽しみです。
交渉担当者の意見、事業者の意見、専門家の意見、
もちろん公表できない情報もたくさんあるのでしょうが、その絶妙な掛け合いがなんとも言えず、にやにやしながら聞いておりました。
政治とか経済とか正直全然興味がないジャンルではありますが、
このような機会をいただいて、つまみ食い感覚(笑)で勉強できることが嬉しい!
まだまだ増やさなければいけない引き出しがいっぱいありますね。笑
そして、セミナーの後は、パリ中心部で行われているエクスポジション、「パリ猫コレクション」へ。
画像はホームページから拝借。
(Jさん、ありがとございます!)
猫好きとしては、絶対に行かなければいけないイベントでしょう。笑
黒猫の絵がとてもきれいで、欲しいー♥と思ったけれど、私には手の届かないお値段でした・・・(涙)
14日までピラミッドで開催されているので、オペラ界隈にお出かけの際はぜひお立ち寄りください!
猫耳もあるらしいので、ご興味のある方はこちらも要チェック!
Jさんの猫耳×ひげのコラボも見られるかもしれません・・・笑
そして、金曜日は久々に小学校でのアトリエでした。
今回は「日本の日常生活(あんこを食べてみよう!)」です。
数年前のコーディネーターがあんこの試食アトリエを開催したそうで、
今年度も先生からそのリクエストが。
あんこの試食があることは秘密のお楽しみだったので、
まずは日本の日常生活について。
和式トイレや、布団については、
想像通り、子どもたちにとっては衝撃的な文化だったようです。
発表の中で特に子どもたちの反響がよかったのは、3つ。
- フランスと違ってチーズやバゲットはあまり食べないこと。
- 小さな子どもは親と一緒に寝ていること。
- 小学1年生でも親の同伴なしで1人で登校すること。
「みんなと違って日本の子どもは成長がはやいのよ~」
と先生は皮肉っぽくおっしゃっていました。笑
アトリエそのものとは関係ないですが、衝撃的だったことも。
私の発表を聞きながら、お絵描きしている生徒がいました。
日の丸やお箸など、日本関係の物を描いていたので、
「まあいっか。」と私は放っておいたのですが、
先生が怒りながらその子の側へ。
そして、紙を没収し、目の前でびりびりっ!と破いたもんだから、
本人は大ショック。周りの生徒も、固まっていました。
本人は、そのあとも、静かに、何かに耐えるように涙を流していて、
ものすごく胸が痛みました。
フランスの先生は、よく、
「あなたたちが決めるんじゃない!私が決めるの!」
というようなフレーズで子どもたちを叱ります。
まさにその言葉を体現したような、びっくりする光景でした。
やはり国が変われば教育も違うし、
教育現場の雰囲気や、学校の立ち位置も全然別のものだな、と思います。
話を戻して、発表の後には、ついにあんこの試食!
1人1人のお皿に少しずつ配っていくと、
はじめてみるあんこにみんな興味津々!
こちらでは、小豆はあまり食べないし、
食べるとしても、甘い味付けにはせず、料理の添え物のような形がメジャーです。
小豆はフランス語で赤い豆。
「れおな!ANKO、赤じゃないよ!?どうして!?」
と子どもたちは不思議がっていました。
初めて出会う異国の食材に、食べるまでかなりビビっている子、多数。
「これ、おいしいの・・・・???」
「見た目がう○ちみたい」
「食べたら吐いちゃうかも!!!」
という子供らしい素直な感想も。笑
そして、ついに実食・・・!!!
「わーお!なにこれ!!!すっごくおいしい!!!!」
「れおな、もっとちょうだい!!!」
という子もいましたが、
大半の反応はいまいち。笑
「うぅ・・・っ」
「ごめんね、あんまり好きじゃない。」
「変な味!!!!」
初めての甘い豆に驚きを隠せない子がほとんどでした。
2つのクラスで同じことをやりましたが、
だいたい25人のクラスで、大好き!と答えたのは5人、という感じ。
あんこを気に入った子はものすごく好きなようだったし、苦手な子は本当に無理そうでした。笑
授業の後、職員室で先生方とあんこを試食しながら、この結果を話をしていると、
「うちの娘も子どもの頃はMAKI(巻きずし)が苦手で、嫌いって言ってたけど、今じゃ大好きでいっつも買ってるわよ。日本食は大人の食べ物みたいね。笑」
「美味しいけど、テクスチャ―が独特だから、びっくりしたのかも。」
とのこと。
大人はみんなおいしそうに食べていたので、
先生の言うように、子どもにはまだ早い味だったのかもしれません。笑
前回の「おせち料理を作ってみよう!」の時もそうでしたが、子どもたちは異国の文化に興味津々。
ですが、まだ受け入れる、共生していく、という考え方は難しいようで、
びっくり!おもしろい!という段階。
それでも、自分たちと違う生活をしている人がいる、ということを知ってくれるだけでも、
かなり有意義な活動なのではないかと思っています。
特にフランスは移民の多い国なので、他者を受け入れる姿勢というか、否定しないこと、というのはとても大事だと思います。
子どもたちはまだまだ小さくて、中国と日本の違いはわからないし、
アジアの人はみんな目がこんなに細いんでしょ?と目を横に引っ張るジェスチャー付きで質問してくることもあります。
けれど、私たちだって、
「フランス人とドイツ人とスペイン人とポルトガル人と、違いわかりますか?」と聞かれると難しいのはわかるので、純粋な好奇心として受け取っています。
それがもう少し大きくなって、あからさまに差別の意識が芽生えてくると、それはよくないことですが。
差別や馬鹿にする気持ちがなくても、受け取る側の気持ちで意味が変わってくるというのは、
とても難しいところだな、と感じます。
以前、フランス人の友人から、「日本では外国人を差別するんでしょ?」と聞かれて驚いたことがありました。
個人的には、差別というより、むしろ日本人は欧米への憧れが強いと思っていたので、寝耳に水。
話を聞いてみると、その友人の友人が日本に旅行したときに、テレビ番組で外国人を表現するときに鼻をつけたり、顔に色を塗っていた、と。
確かに日本のテレビではよく見かける光景ですよね。
差別意識をもって見たことはなかったので、驚きました。
私自身も、フランスで「ニーハオ!」と声をかけられることが多く、いつも日本人やし!とイライラしていましたが、これも、日本人が外国人を見ると「ハロー!」と英語で話しかけるのと同じ感じ?
その国やその国の人のイメージとか、ステレオタイプはわかるけれど、
「日本人ってこうなんでしょ?」と聞かれるとびに、
「人によるよ!私はこんな感じ!笑」
と答えることが増えました。
それもあってか、よくもわるくも、「思っていた日本人のイメージと全然違う!笑」とよく言われます。
ですが、それでいいのです!
フランス、パリ=○○というイメージで渡仏して、ギャップに戸惑い、パリ症候群なるものを発症する日本人も多いそうです。(特に女性に多いらしい。)
これからフランスを訪れる人には、あまり期待しすぎないように、と声を大にして言いたいですね。笑
フランス女子がみんなアメリみたいな生活をしているわけじゃないし、
フランス男子がみんなアランドロンみたいな顔をしているわけでもありません。
そして、日本女子がみんなモテるわけでもない、というのも付け足しておきます。笑
日本人だからこう、フランス人だからこう、という決めつけや先入観はとっとと捨てて、
その人個人、という考え方でいきましょう!
(これだけ力説しておきながらなんですが、もちろんざっくりとしたお国柄は存在すると思っています。笑)
最後に、先日のアトリエで作成し、ほぼ完成したおせち料理工作を貼っておきます!
とってもカラフルで、オリジナリティーあふれるおせち料理がたくさんできました。:)
このあと、教室に貼るそうなので、次のアトリエの時には見られるかなー?と期待しています。
1年生が作ったおせち料理工作 |
色も詰め方もとにかく自由! |
なぜか蒲鉾だけはとっても再現率が高い。笑 |
さらに、おせち料理をとても気に入った子が、私に、とオリジナルのカードをプレゼントしてくれました。
小1の姫、健在。笑
(「おせち料理を作ってみよう!」参照。)
おせち料理2016 |
謎の生物(私はトナカイだと思った。笑)も入れてしまう斬新さ!
子どもは面白いですね。笑