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2016年2月2日火曜日

クレープ祭と茶番劇

クレープ、といえば若者の食べ物。

東京の原宿で、クリーム盛りだくさんの甘いクレープを頬張る女の子のイメージですが、

フランス人にとってのクレープは、おやつ!

そば粉を使ったガレットもよく食べますが、
クレープは簡単にできるからか、家庭のおやつとしてよく登場します。


そして、2月2日はシャンドラーと呼ばれ、クレープを食べる日です!


キリスト教の主の奉献の日、というのがベースだそうですが、
なぜクレープなのかは諸説あり。笑



フランス人は、熱々のクレープに、レモン汁と砂糖をかけたり、ジャムをぬったり、ヌテラというチョコレートペーストをぬって食べるのがお気に入りなようです。


日本のように、バナナとホイップクリームとチョコレートと・・・というのはあまり見かけません。


お店とかだとあるのかな??


家でクレープ、という時にはシンプルに食べています。




そんなシャンドラーですが、イベント好きな私には珍しく、特に何もしておりません!

それよりも、明日の恵方巻をどうやって作るかの方が問題。笑


近年では全国的に広まった恵方巻のまるかぶりですが、
関西ではずっとやってるイベントだしー!と広まりつつある恵方巻がちょっと寂しい。笑


普段はにぎやかな食卓が、この時だけ、しーんとなるのは、
毎年非日常感があってわくわくしていました。


実家を離れて、1人暮らしをしても、フランスにいても、この日は太巻きを食べることにしています。

なので、明日はフランスで安く手に入る食材を使って、恵方巻作り!晩御飯は決まり!



さて。


今学期から、週に2回、大学で日本語会話の先生をすることになったのですが、
週に2回、朝8時からの授業にも関わらず、生徒はきちんと出席してくれて、先生はとってもうれしいです。


本当に、みんな熱意をもって、真剣に授業に参加してくれるので、こちらも教え甲斐がありますね!


そんな生徒たちの熱意に応えて、れおな先生は日付と時間の鬼となり、
15分!50分!9時!4時!7時!ついたち!ふつか!と声を嗄らす勢いで授業をしております。笑

フランス語で日本語の授業をしていると、頭の中がごちゃごちゃになって、
フランス語の意味を日本語で質問するときにうっかり日本語で答えを言ってしまう、なんて凡ミスをしたりもしますが、生徒たちも楽しんで和やかに授業を受けているようで何よりです。



まったく話は変わりますが、先日、電車に乗っていると、

20歳くらいの女の子が、号泣しておりました。



最初は携帯電話を耳に当てて、静かに泣き始め、

私を含め、乗客がぎょっとしていたら、

彼女は何度も携帯電話でメッセージらしきものを聞きながら、ついに号泣。


フランスではマナー違反とされているのに、鼻もがんがん啜っていく。
(逆に人前で鼻をかむのはマナー違反ではありません!)


人目もはばからず、あまりにわんわん泣くので、隣に座っていたマダムが優しくティッシュを渡していました。



ティッシュを受け取りながら、

「マダム、ありがとう。けれどこれは哀しみの涙ではありません。」


まるでポエムのような、演劇のようなセリフ・・!!!


「パパの癌が消えたの!!!」


衝撃の事実発覚。


なんて美しい涙なのでしょうか・・・


彼女の喜びように、ティッシュを渡したマダムも、涙。

私の前に座っていたイケイケフレンチギャルももらい泣き。

そして、それを見た私ももらい泣き。笑



彼女が電車を降りるときには、
離れた席の人も、よかったわね!!と声をかけていました。



電車で乗り合わせただけの見ず知らずの人の幸せを、喜び、涙まで流す、というのは実は熱いフランス人らしいな、と思います。


以前、私が道で転んだ時にも、

たくさんの人が集まってきて、

「誰かこの子に手当を!!!」

「私は医療従事者よ!大丈夫!?」

なんてちょっとした茶番劇になったことがあります。


野次馬の中には、どこで手に入れたのか、キウイをくれた人も。
(キウイは珍しいものなんかを茶化すときの表現らしいので、皮肉られたんですね。笑)


オペラというか新喜劇というか、ハプニングが起こった時のフランス人の謎の結束力はすごい。笑




美しい街並みや、おいしい料理を堪能するのも良いですが、
町の人々の生活や行動を観察することの方が面白い発見があったりします。


職場や寮のある郊外は、近代的な建物が多く、フランスっぽい景色ではないので、
パリへ出ると景色に少しテンションは上がるけど。笑







写真はルーブル美術館界隈。


雨でも傘をささない人々が写っていますが、この辺りにいる人なので、観光客かも・・・??


霧雨のような雨が多いので、私もこちらではめったに傘をさしていません。


折り畳み傘のクオリティも低いし、日本が誇るビニール傘もないので、面倒くさい、っていうのが一番の要因ですが。


最後にフランスのティッシュの写真を載せておきます。笑



日本のものに比べると、紙の質が全然違います。


鼻の皮がむけないような、柔らかな肌触りのものなど、出会ったことがありません!
(私がスーパーで一番安いティッシュを買っているからかもしれませんが。笑)


日本ではティッシュを無料で配っている、というと、フランス人は驚きます。
鼻セ○ブを渡したときにも、その柔らかさに驚いておりました。



日本では当たり前のものが、一歩外へでると当たり前ではないんだ、
とティッシュを見ながら思いました。笑




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