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2015年11月16日月曜日

週が明けて。

あの悪夢のようなテロ事件から数日経ち、
フランスは元通りの生活を取り戻しつつあります。

街にも、電車にも人々が戻り、
警備は強化されているものの、以前とあまり変わりないように感じます。


私自身は無事でしたが、
友人の友人が怪我をして病院に搬送されたり、
現場となったバーには先日足を運んでいたこともあり、
あの時に知り合った常連さんはどうなってしまったのだろうか・・・
といろいろとショックを受けておりました。

また、パリ東大学マルヌ・ラ・ヴァレの教授が2名犠牲になっていたことがわかりました。
大学関係者(生徒も含む)の中には、未だ入院している人もいると聞きます。


犯行声明と実際の事件の矛盾点なども指摘されはじめ、
一体なにがどうなっているのやら・・・


ただ、このような事件が起こり、犠牲になった方々、一般市民がたくさんいる。
それは事実です。


フランスのこと、国のこと、世界のことを考えることが一過性の流行で終わらないことを願います。



週明けの月曜日から、仕事もいつも通りに始まり、学校や商業施設、文化施設も再開しています。
(ディズニーランドパリは17日まで休業)

現在のショッピングモールの様子。たくさん人がいます。

もちろんショックは大きいし、考えることもたくさんあるけれど、
フランスにいる外国人として、何ができるのか、それを考えています。


若い世代へ日本のことを伝える、というのが私の仕事です。
たとえ日本に興味を持てなくても、世界に目を向ける第一歩になれば、
外国について、自分たちとは違う世界もある、ということを知ってくれれば、
と思いながら今後の活動を続けていきたいと思います。


今日、フランスの高校生やフランス人の学校関係者と話す機会がありましたが、

「今回のテロが起こることは予想できたけど、無実の一般市民が狙われたことがショックだった。」
「今フランスは”戦争”状態にある。フランスが新たな空爆をしたことで、第2、第3のテロも十分にありえる。だけど、家に閉じこもっていては、それこそテロリストの思うつぼだ。」
「フランス人として、普通の生活を送り続けることが重要。」

など、様々な意見を聞くことができました。

また、日曜日には、パリ市内で追悼集会が開かれ、
そこで、なにかの音が響き、現場にいた人々が
次々に発砲を聞いた、とパニックになった、ということがあったそうです。

結果的には発砲などなく、誤報だったのですが、
パニック状態で、数十人が発砲があったと証言した、というのも恐ろしい話。

このような2次的なパニックを避けるという意味でも、
今後もテロが起こる可能性がある、ということを念頭に置いて、
人が集まるところには行かない、危険とされているルートは使わない、など
慎重な行動を心がけながら、日常生活を送ることが大切なのだ、と感じた1日でした。


高校も通常通り授業を行っています。

高校の卒業生が日本についてのプレゼンを行いました。


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