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2016年2月13日土曜日

最近の活動

毎日ブログ更新!と言っていたのが、週1になり、最近ではめっきり更新が減っておりますが、
忙しい、ということなので許してくださいまし。笑



今週は出張が多く、ほぼ事務所にいないという多忙っぷり。

家からメールチェックできないのが大問題で、溜まっているであろうメールにびびっております。


最近は教育関連の仕事が多く、
週2回の大学での日本語授業はなかなか好評で、
生徒からの要望があり、週3になりそうな勢いです。

れおな先生、意外とイケるみたい!笑


授業では相変わらず、時間と日付の鬼として、
ぷん!ふん!ようか!よっか!を連発。

さらに、
「誕生日はいつですか?」
「昨日の晩何をしましたか?」
「どこでその靴を買いましたか?」
「毎朝何を食べますか?」
「今朝何を食べましたか?」

とプライバシーがん無視で生徒に質問しまくっています。笑


みなさんご存知の通り、根は真面目なので(笑)、
生徒の理解度やよく間違えるポイントに合わせたオリジナルプリントも作成し、
ちゃんと先生しております。

「コペルニクス」という建物内で授業をしています


教育関連以外にも、上司の許可を取って、興味のあるセミナーにも参加。


先日は、「アジア太平洋と欧州貿易圏の架け橋ー日EU・EPAの戦略的意義ー」
なんて、小難しいタイトルのセミナーに参加してきました。

セミナー会場


お恥ずかしながら、

FTA??EPA??TPP??TTIP??

という感じだったので、直前にネットを駆使してお勉強。


その後、セミナーに臨みました。


これがとってもおもしろかった!!


経済産業省経済産業審議官、日EU・FTA/EPA主席交渉官代理、OECD貿易・農業局長、パリ政治学院名誉教授、フランス食肉加工業連盟副会長の方々がそれぞれの視点からスピーチを行い、
そのあとにラウンドテーブルという流れ。


「野心的な合意」という言葉が頻出していたので、
これからどうなっていくのか、とても楽しみです。


交渉担当者の意見、事業者の意見、専門家の意見、
もちろん公表できない情報もたくさんあるのでしょうが、その絶妙な掛け合いがなんとも言えず、にやにやしながら聞いておりました。



政治とか経済とか正直全然興味がないジャンルではありますが、
このような機会をいただいて、つまみ食い感覚(笑)で勉強できることが嬉しい!


まだまだ増やさなければいけない引き出しがいっぱいありますね。笑



そして、セミナーの後は、パリ中心部で行われているエクスポジション、「パリ猫コレクション」へ。


画像はホームページから拝借。
(Jさん、ありがとございます!)





猫好きとしては、絶対に行かなければいけないイベントでしょう。笑

黒猫の絵がとてもきれいで、欲しいー♥と思ったけれど、私には手の届かないお値段でした・・・(涙)


14日までピラミッドで開催されているので、オペラ界隈にお出かけの際はぜひお立ち寄りください!

猫耳もあるらしいので、ご興味のある方はこちらも要チェック!

Jさんの猫耳×ひげのコラボも見られるかもしれません・・・笑





そして、金曜日は久々に小学校でのアトリエでした。

今回は「日本の日常生活(あんこを食べてみよう!)」です。


数年前のコーディネーターがあんこの試食アトリエを開催したそうで、
今年度も先生からそのリクエストが。


あんこの試食があることは秘密のお楽しみだったので、
まずは日本の日常生活について。

和式トイレや、布団については、
想像通り、子どもたちにとっては衝撃的な文化だったようです。


発表の中で特に子どもたちの反響がよかったのは、3つ。

  • フランスと違ってチーズやバゲットはあまり食べないこと。
  • 小さな子どもは親と一緒に寝ていること。
  • 小学1年生でも親の同伴なしで1人で登校すること。

「みんなと違って日本の子どもは成長がはやいのよ~」

と先生は皮肉っぽくおっしゃっていました。笑



アトリエそのものとは関係ないですが、衝撃的だったことも。


私の発表を聞きながら、お絵描きしている生徒がいました。

日の丸やお箸など、日本関係の物を描いていたので、
「まあいっか。」と私は放っておいたのですが、

先生が怒りながらその子の側へ。

そして、紙を没収し、目の前でびりびりっ!と破いたもんだから、
本人は大ショック。周りの生徒も、固まっていました。


本人は、そのあとも、静かに、何かに耐えるように涙を流していて、
ものすごく胸が痛みました。


フランスの先生は、よく、
「あなたたちが決めるんじゃない!私が決めるの!」
というようなフレーズで子どもたちを叱ります。


まさにその言葉を体現したような、びっくりする光景でした。




やはり国が変われば教育も違うし、
教育現場の雰囲気や、学校の立ち位置も全然別のものだな、と思います。



話を戻して、発表の後には、ついにあんこの試食!

1人1人のお皿に少しずつ配っていくと、
はじめてみるあんこにみんな興味津々!





こちらでは、小豆はあまり食べないし、
食べるとしても、甘い味付けにはせず、料理の添え物のような形がメジャーです。



小豆はフランス語で赤い豆。

「れおな!ANKO、赤じゃないよ!?どうして!?」

と子どもたちは不思議がっていました。


初めて出会う異国の食材に、食べるまでかなりビビっている子、多数。

「これ、おいしいの・・・・???」

「見た目がう○ちみたい」

「食べたら吐いちゃうかも!!!」

という子供らしい素直な感想も。笑



そして、ついに実食・・・!!!






「わーお!なにこれ!!!すっごくおいしい!!!!」

「れおな、もっとちょうだい!!!」


という子もいましたが、

大半の反応はいまいち。笑


「うぅ・・・っ」

「ごめんね、あんまり好きじゃない。」

「変な味!!!!」


初めての甘い豆に驚きを隠せない子がほとんどでした。


2つのクラスで同じことをやりましたが、
だいたい25人のクラスで、大好き!と答えたのは5人、という感じ。


あんこを気に入った子はものすごく好きなようだったし、苦手な子は本当に無理そうでした。笑



授業の後、職員室で先生方とあんこを試食しながら、この結果を話をしていると、

「うちの娘も子どもの頃はMAKI(巻きずし)が苦手で、嫌いって言ってたけど、今じゃ大好きでいっつも買ってるわよ。日本食は大人の食べ物みたいね。笑」

「美味しいけど、テクスチャ―が独特だから、びっくりしたのかも。」


とのこと。


大人はみんなおいしそうに食べていたので、
先生の言うように、子どもにはまだ早い味だったのかもしれません。笑



前回の「おせち料理を作ってみよう!」の時もそうでしたが、子どもたちは異国の文化に興味津々。


ですが、まだ受け入れる、共生していく、という考え方は難しいようで、
びっくり!おもしろい!という段階。


それでも、自分たちと違う生活をしている人がいる、ということを知ってくれるだけでも、
かなり有意義な活動なのではないかと思っています。


特にフランスは移民の多い国なので、他者を受け入れる姿勢というか、否定しないこと、というのはとても大事だと思います。



子どもたちはまだまだ小さくて、中国と日本の違いはわからないし、
アジアの人はみんな目がこんなに細いんでしょ?と目を横に引っ張るジェスチャー付きで質問してくることもあります。

けれど、私たちだって、
「フランス人とドイツ人とスペイン人とポルトガル人と、違いわかりますか?」と聞かれると難しいのはわかるので、純粋な好奇心として受け取っています。


それがもう少し大きくなって、あからさまに差別の意識が芽生えてくると、それはよくないことですが。


差別や馬鹿にする気持ちがなくても、受け取る側の気持ちで意味が変わってくるというのは、
とても難しいところだな、と感じます。



以前、フランス人の友人から、「日本では外国人を差別するんでしょ?」と聞かれて驚いたことがありました。


個人的には、差別というより、むしろ日本人は欧米への憧れが強いと思っていたので、寝耳に水。


話を聞いてみると、その友人の友人が日本に旅行したときに、テレビ番組で外国人を表現するときに鼻をつけたり、顔に色を塗っていた、と。


確かに日本のテレビではよく見かける光景ですよね。
差別意識をもって見たことはなかったので、驚きました。


私自身も、フランスで「ニーハオ!」と声をかけられることが多く、いつも日本人やし!とイライラしていましたが、これも、日本人が外国人を見ると「ハロー!」と英語で話しかけるのと同じ感じ?



その国やその国の人のイメージとか、ステレオタイプはわかるけれど、
「日本人ってこうなんでしょ?」と聞かれるとびに、
「人によるよ!私はこんな感じ!笑」
と答えることが増えました。


それもあってか、よくもわるくも、「思っていた日本人のイメージと全然違う!笑」とよく言われます。


ですが、それでいいのです!


フランス、パリ=○○というイメージで渡仏して、ギャップに戸惑い、パリ症候群なるものを発症する日本人も多いそうです。(特に女性に多いらしい。)


これからフランスを訪れる人には、あまり期待しすぎないように、と声を大にして言いたいですね。笑


フランス女子がみんなアメリみたいな生活をしているわけじゃないし、
フランス男子がみんなアランドロンみたいな顔をしているわけでもありません。
そして、日本女子がみんなモテるわけでもない、というのも付け足しておきます。笑


日本人だからこう、フランス人だからこう、という決めつけや先入観はとっとと捨てて、
その人個人、という考え方でいきましょう!


(これだけ力説しておきながらなんですが、もちろんざっくりとしたお国柄は存在すると思っています。笑)





最後に、先日のアトリエで作成し、ほぼ完成したおせち料理工作を貼っておきます!

とってもカラフルで、オリジナリティーあふれるおせち料理がたくさんできました。:)

このあと、教室に貼るそうなので、次のアトリエの時には見られるかなー?と期待しています。



1年生が作ったおせち料理工作

色も詰め方もとにかく自由!

なぜか蒲鉾だけはとっても再現率が高い。笑




さらに、おせち料理をとても気に入った子が、私に、とオリジナルのカードをプレゼントしてくれました。

小1の姫、健在。笑
(「おせち料理を作ってみよう!」参照。)


おせち料理2016
だて巻きやタコなど、きちんと伝統的なものも入れつつ、
謎の生物(私はトナカイだと思った。笑)も入れてしまう斬新さ!


子どもは面白いですね。笑




2016年2月5日金曜日

フランス語の綴りが変わる!?

本日のフランスニュース!

今年度の9月から使用される教科書で、約2000語のフランス語の綴りが大幅に見直され、
一部の単語からは、アクセント記号:アクサン・シルコンフレクスが消えるそう。

アクサン・シルコンフレクスとは、â・ê・î・ô・ûのように、母音の上についている山のこと。
シャポー(帽子)なんて呼ばれることもあります。

今回の見直しは、強制的に排除!というよりも、
iとuのシャポーが義務的ではなくなる、つけてもつけなくてもいいよー☆というざっくりした感じになるらしい。



これを受けて、フランス人のSNSは、大盛り上がり。

見ている感じだと、反対派が圧倒的多数という感じでしょうか。



小さなシャポーがあるとないとでは大きな違いが生まれる、という例を挙げて、
大きなムーブメントになりつつあります。


今回の見直しで、よく例として挙げられているのが、

玉ねぎ(oignon)と週末(week-end)。

oignon→ognon

week-end→weekend

となるそうです。



シャルリーエブド襲撃事件の時に誕生した「Je suis Charlie(私はシャルリー)」を、
「Je suis Circonflexe(私はシルコンフレクス)」やら「Je suis Oignon(私は玉ねぎ)」と変えて投稿している人も。


なんでも「私は~」をつければいいってもんじゃない!という意見も見られますが、みなさんはどう思われますか???

日本語だと、発音に違いがあるのであまり比較にならないですが、

「濁点はつけてもつけなくてもいいよー!教科書は「か」でも「が」でもどっちでもOK!」

と言われたら、戸惑いませんか??笑


フランス語ではiとî、uとûに関しては発音が同じなので、

「今日から「は」と「わ」はどっちでも正解!「私わ」でも、「私は」でもいいよー!
教科書も両方使っていくし!」

と言われたらびっくりしません??
そんな感じです。笑



今回も、たくさんの画像が作られていますので、ちょっと紹介。









フランス語にとってシルコンフレクスがいかに大切か、というのをトリコロールカラーを使って表しているものが多いのが特徴ですかね。



そもそも、携帯のメールを打つときに面倒くさくてアクセント記号をとばしたり、文章を書くときや動詞を活用させるときに、アクセント記号を忘れていたりと、あまり執着心はなかったのですが、今回の騒動ではじめてシルコンフレクスについて深く考えています。笑



色々とアクサン・シルコンフレクスについて調べていると、
フランス語のシルコンフレクスは英語のSに置き換えられる、ということを初めて知りました。


アクサン・シルコンフレクスがついている母音のすぐ後ろにSをつけると、


forêt(森・フランス語)→forest(森・英語)


hôpital(病院・フランス語)→hospital(病院・英語)


まあ!不思議!!笑


その他にも、もともと重母音の言葉を軽量化(?)するために使われているようです。


aage→âge(年)


まあ!すっきり!!笑



もちろん、全部が全部そうではないですが、
Sに置き換えることで、なんとなく英語の単語も想像できるというお得感がありますよね。笑


フランス語と英語は似て非なるものなのですが、
アルファベット=英語 という認識でいた脳内に、
突如フランス語が加わり、頭の中はぐちゃぐちゃです。笑


英語を話そうとするとフランス語が邪魔をするし、
わからない単語を英語で言ってみたら発音は違うけどフランス人に伝わった!ということもあります。笑


あと、なんとなく日本語で言ったら伝わることも。笑


ポシェット、グランプリ、ランジェリー、アンケートとか!


全部フランス語でも意味は日本語と同じです。
というか、日本語がフランス語由来なのかな?


なんでだったかバッタの話をしていたときも、

学生時代、いつ使うねん!と思いながら覚えた、
渾身の「グラスホッパー!」を英語で言っても通じず、
ディズニーの某キャラクターを思い出し、「クリケット!」
というと、あー!criquetね!と伝わったこともあります。笑


逆に、日本語が定着した単語も多く、
柿、畳、布団、禅、シイタケ、掛物、豆腐などはそのままで使えます。

リンゴの種類:フジもそのままの名前で売られていたし、
フランス人も大好きなカニカマは、すり身という名前で売られている人気商品です。


禅に関しては、イメージを広げて、
冷静、落ち着き、リラックス・・・などなどのニュアンスで使われるので、


「禅になろうよ!(冷静になろうよ!)」

というちょっと不思議な表現になっていますが、

アロマのコーナーに、「禅」というジャンルがあるくらい、
浸透している言葉です。



そういえば先日、会社の近所にあるスーパーで、白滝を発見しました!





KONJACと書いて、こんにゃくと読むようです。

こんにゃくのスパゲッティーと説明されていますが、間違ってはないかな。笑


ジャパニーズキレイシークレットということばと、
カワイイ日本人の画像で美意識を刺激する戦略ですかね。


日本人=キレイ、カワイイ と思われている証拠だともいえます!誇らしい!


ただ、白滝ってこんなお素麺みたいな食べ方するんだっけ・・・??

と疑問は残りますが、小さなスーパーでも仕入れているくらい、日本食への関心は高まっているようです。


現在はアジア各国の旧正月にあわせて、
小さなスーパーでも、ざっくりとしたアジア食料品コーナーが設けられています。

日本食材(らしきもの)が手に入りやすいので助かるー!


「おいしい」とか「たのしい」とか怪しすぎる名前の商品も多いですが、
わざわざパリまで行かずとも、恵方巻の材料が入手できたので、大満足!!


節分には、白ワインビネガーを使った酢飯を「楽しい」という名前の海苔で巻き、アボカド、サーモン、卵焼き、スリミ(カニカマ)を入れた特製豪華巻きを作りました。


南南東を向いて黙って丸齧りしたので、これで今年も健康に過ごせますね!(^^)



最後、お気づきになりましたか???


アクサン・シルコンフレクスとか関係ないしーと思っていた人も、
実は顔文字の目として使っているのですよ、アクサン・シルコンフレクスを・・・笑








2016年2月2日火曜日

クレープ祭と茶番劇

クレープ、といえば若者の食べ物。

東京の原宿で、クリーム盛りだくさんの甘いクレープを頬張る女の子のイメージですが、

フランス人にとってのクレープは、おやつ!

そば粉を使ったガレットもよく食べますが、
クレープは簡単にできるからか、家庭のおやつとしてよく登場します。


そして、2月2日はシャンドラーと呼ばれ、クレープを食べる日です!


キリスト教の主の奉献の日、というのがベースだそうですが、
なぜクレープなのかは諸説あり。笑



フランス人は、熱々のクレープに、レモン汁と砂糖をかけたり、ジャムをぬったり、ヌテラというチョコレートペーストをぬって食べるのがお気に入りなようです。


日本のように、バナナとホイップクリームとチョコレートと・・・というのはあまり見かけません。


お店とかだとあるのかな??


家でクレープ、という時にはシンプルに食べています。




そんなシャンドラーですが、イベント好きな私には珍しく、特に何もしておりません!

それよりも、明日の恵方巻をどうやって作るかの方が問題。笑


近年では全国的に広まった恵方巻のまるかぶりですが、
関西ではずっとやってるイベントだしー!と広まりつつある恵方巻がちょっと寂しい。笑


普段はにぎやかな食卓が、この時だけ、しーんとなるのは、
毎年非日常感があってわくわくしていました。


実家を離れて、1人暮らしをしても、フランスにいても、この日は太巻きを食べることにしています。

なので、明日はフランスで安く手に入る食材を使って、恵方巻作り!晩御飯は決まり!



さて。


今学期から、週に2回、大学で日本語会話の先生をすることになったのですが、
週に2回、朝8時からの授業にも関わらず、生徒はきちんと出席してくれて、先生はとってもうれしいです。


本当に、みんな熱意をもって、真剣に授業に参加してくれるので、こちらも教え甲斐がありますね!


そんな生徒たちの熱意に応えて、れおな先生は日付と時間の鬼となり、
15分!50分!9時!4時!7時!ついたち!ふつか!と声を嗄らす勢いで授業をしております。笑

フランス語で日本語の授業をしていると、頭の中がごちゃごちゃになって、
フランス語の意味を日本語で質問するときにうっかり日本語で答えを言ってしまう、なんて凡ミスをしたりもしますが、生徒たちも楽しんで和やかに授業を受けているようで何よりです。



まったく話は変わりますが、先日、電車に乗っていると、

20歳くらいの女の子が、号泣しておりました。



最初は携帯電話を耳に当てて、静かに泣き始め、

私を含め、乗客がぎょっとしていたら、

彼女は何度も携帯電話でメッセージらしきものを聞きながら、ついに号泣。


フランスではマナー違反とされているのに、鼻もがんがん啜っていく。
(逆に人前で鼻をかむのはマナー違反ではありません!)


人目もはばからず、あまりにわんわん泣くので、隣に座っていたマダムが優しくティッシュを渡していました。



ティッシュを受け取りながら、

「マダム、ありがとう。けれどこれは哀しみの涙ではありません。」


まるでポエムのような、演劇のようなセリフ・・!!!


「パパの癌が消えたの!!!」


衝撃の事実発覚。


なんて美しい涙なのでしょうか・・・


彼女の喜びように、ティッシュを渡したマダムも、涙。

私の前に座っていたイケイケフレンチギャルももらい泣き。

そして、それを見た私ももらい泣き。笑



彼女が電車を降りるときには、
離れた席の人も、よかったわね!!と声をかけていました。



電車で乗り合わせただけの見ず知らずの人の幸せを、喜び、涙まで流す、というのは実は熱いフランス人らしいな、と思います。


以前、私が道で転んだ時にも、

たくさんの人が集まってきて、

「誰かこの子に手当を!!!」

「私は医療従事者よ!大丈夫!?」

なんてちょっとした茶番劇になったことがあります。


野次馬の中には、どこで手に入れたのか、キウイをくれた人も。
(キウイは珍しいものなんかを茶化すときの表現らしいので、皮肉られたんですね。笑)


オペラというか新喜劇というか、ハプニングが起こった時のフランス人の謎の結束力はすごい。笑




美しい街並みや、おいしい料理を堪能するのも良いですが、
町の人々の生活や行動を観察することの方が面白い発見があったりします。


職場や寮のある郊外は、近代的な建物が多く、フランスっぽい景色ではないので、
パリへ出ると景色に少しテンションは上がるけど。笑







写真はルーブル美術館界隈。


雨でも傘をささない人々が写っていますが、この辺りにいる人なので、観光客かも・・・??


霧雨のような雨が多いので、私もこちらではめったに傘をさしていません。


折り畳み傘のクオリティも低いし、日本が誇るビニール傘もないので、面倒くさい、っていうのが一番の要因ですが。


最後にフランスのティッシュの写真を載せておきます。笑



日本のものに比べると、紙の質が全然違います。


鼻の皮がむけないような、柔らかな肌触りのものなど、出会ったことがありません!
(私がスーパーで一番安いティッシュを買っているからかもしれませんが。笑)


日本ではティッシュを無料で配っている、というと、フランス人は驚きます。
鼻セ○ブを渡したときにも、その柔らかさに驚いておりました。



日本では当たり前のものが、一歩外へでると当たり前ではないんだ、
とティッシュを見ながら思いました。笑