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2016年10月4日火曜日

帰国

台風とともに、さきほど日本に帰国しました。


9月のブログ記事、携帯からアップしていたつもりだったのですが、うまくアップできていなかったようで・・・


パソコンからアップしなおしましたので、ぜひご覧ください。


さて、いよいよ最後となりました。


この1年間、お世話になったすべての方に一人一人直接お礼を言ってまわりたいくらい、
本当に充実した経験でした。

フランスと日本の架け橋・パイプになれたか、と言われるともっと頑張れることがあったのではないか、と思いますが、

日本語の授業や日本文化アトリエ、企業の日本進出支援、日本出張のサポートなど、
日仏の支点として少しはお役に立てたかな、と思いたいですね。笑


自信をもって言えることは、子どもや学生など、若い世代に「日本」という国の存在や魅力は伝えることができた!ということです。

授業開始前は日本という国のことさえ知らなかった子どもたちですが、
今や日本の食べ物や生活、言葉について興味を持ち、
学生の中には、私の授業で日本に興味を持ち、夏のバカンス先に日本を選んでくれた子もいました。短期留学した子も。

こうやって私の撒いた種が、少し芽を出し、この先花を咲かせたり実をつけたりするのかと思うと、わくわくすると同時に、達成感(まだ達成はしてないけど)のようなものも感じます。


また、研修生として、フランスの企業で働く、という経験も私にとっては初めてのことで、
日本とのビジネスマナーの違いや、考え方の違いなど、日々学ぶことだらけでした。


フランス語も、最初はたどたどしく、1年やっていけるのか・・・と不安でしたが、
なんとかなりました!笑


教科書だけではわからない、人とのコミュニケーションで学べることを1年という短い期間の中で精一杯、できる限り吸収しようと努めた1年でもありました。

郷に入っては郷に従え、で思ったことをズバズバいうフランス人にあわせているうちに、
嫌なことは正直にノン!(いいえ)と言えるようになったし、
自分の意見も臆せず言えるようになりました。

「日本人なのにフランス人みたいね。笑」

と言われると、フランス人に認められたような気がして、とてもうれしかったです。


今日からは日本での生活がまた始まります。

湿度の高い日本の気候にさっそくバテ気味ですが、
ベースはがっつりの日本人。


フランスの良いところ、日本の良いところをうまく併せて、自分の中で咀嚼できればいいな~

今後の私の課題です。



次期コーディネーター、そしてこれからも続く兵庫県とセーヌ・エ・マルヌ県の友好関係の中で派遣される方々が日仏交流をもっともっと広げ、素晴らしいものにしていけるよう、微力ながら私もお手伝いできれば、と思います。



最後になりましたが、この貴重な機会を与えてくださった関係者の方々に、心から御礼申し上げます。

今後、この経験を活かし、将来の国際交流に少しでも貢献できるよう、尽力いたします。


1年間、ブログを読み、応援していただき、ありがとうございました!!!

2016年9月29日木曜日

フランス流退去点検

いよいよ寮の退去点検をし、帰国準備も大詰めです。


コーディネーターは毎年同じ部屋を使うので、備品や電化製品はそのまま。入れ替わりに時間もあまりないので、とにかく自力で部屋を綺麗にしなくてはいけません。

幸いにも?わりと部屋を綺麗に使っていたので、水回りの掃除と、床を拭いたら入居時の状態に近づきました。

土足で生活するフランスは、色々な床掃除グッズが販売されています。

匂いも色々、効果も色々。

クイッ○ルワイパー以外わからず、なんのこっちゃさっぱりなので、同僚におすすめ床掃除グッズを紹介してもらい、後任のコーディネーターのために床をピカピカにしました。

もちろん、1年間の感謝もこめて。


めちゃくちゃ気合いを入れて掃除をしたあとは、緊張しながら退去点検に臨みます。
予約した時間に担当者が部屋を訪問、リストにそって備え付け家具の劣化具合や状態点検をおこないました。

その時間、わずか5分。笑


日本人は毎年綺麗に使うから大丈夫〜

とチェックもそこそこに、どんどんリストに状態=良と書いていました。

まあ、自分で言うのもなんですが、状態は良でしょう!笑


鍵が回り辛い、蛇口のお湯と水の表示が逆、なども伝えましたが、毎年のことだから!と軽く流されてしまいました。


最後までフランスはやっぱりフランス。

適当でゆるい国。大好き。笑



帰りたくない病が発症しかけていますが、玉子かけご飯とサンマが食べたいので、日本へ帰るのはとっても楽しみです。

生の卵は食べられないし、サンマは存在しないし、日本の食べ物のことを考えるとウキウキします。

逆に焼きたてのバゲットや豊富なチーズ、安くて美味しいワインと離れるのは心苦しいですが。

残りのフランス生活は、フランスのものを食べる!と決めた矢先ですが、ふりかけご飯を食べています。


ふりかけご飯がご馳走なこの生活もあと少し!


仕事はいつも通りのデスクワークなので、特筆することはありません。笑


帰国までにあと1回くらいブログ更新できるかな…?と荷造り用段ボールを見ながら考えています。様子見ですね。笑


2016年9月17日土曜日

送別会

あっという間にセーヌエマルヌ県滞在もあと数週間!

この1年、時間が過ぎるのがはやいはやい…!


最初の頃はフランス語オンリーの仕事に慣れることに必死で、日本シックになる暇もないほど走り抜け、慣れてきた頃にはもう1年。


先日、ムラン(セーヌエマルヌ県の県庁所在地)にある弊社本部で送別会を開いていただきました。

日本ならば仕事のあとに送別飲み会!となるところですが、フランスでは昼食会が主流。

ということで、私の送別会もお昼休みに会社でさくっと持ち寄りパーティーでした

あらかじめ、甘いもの辛いもの、持参するもののリストにそれぞれが名前を書き、当日に備えます。


私は多くの同僚からリクエストがあった巻き寿司を持参。


寿司人気の高いフランスなので、いまや巻き寿司は私の定番持ち寄りメニューです(笑)

初めの頃は日本のお米で!

と気合いをいれてわざわざ日本のお米を買って作っていましたが、在仏日本人にはお馴染みのデザート用のお米でも充分美味しいことがわかったので今ではこれを活用しています。

デザート用のお米だと安いしどこのスーパーでも手に入るので便利

巻き寿司の具材は、卵焼き、サーモン、アボカド、ツナマヨ、そしてスリミ!


カニカマはスリミと名前をかえて、フランスではとってもポピュラーな食材となっているのです。

そんなスリミとともに巻いたのは、かんぴょう。

日本食材店で発見したので、フランス人の知らないものを使ってみました。笑


卵焼きもフランスではあまり知られていないので、なかなかウケがよかったです。


気になる他のメニューですが、なんという偶然か、辛いものを選択した同僚がほぼ全員キッシュを焼いてきていました。笑

簡単だからね。笑

あとは、セーヌエマルヌ県の特産品でもあるブリーチーズを持ってきた同僚、出身地のブルターニュのお酒を持ってきた同僚、バゲットを買ってきた同僚、色々でした。

お昼休みのパーティーで、午後も仕事があるのにみんなシャンパンやらワインやらをがんがん飲む…!

そしてみんな酔わない…!!


フランス人にとっての飲酒は当たり前で、みんなアルコール耐性があるんでしょうかね。笑


そして、パーティーの最後には送別のプレゼントとしてピアスをいただきました!

パーティーの前週、同僚がそわそわしながら、
「アクセサリーってどこで買ってる?○○のピアスは持ってる?○○のブレスレットは?」
なんて急に聞いてきたので、実はちょっと気付いていたんですけどね(笑)


でも、想像以上に私好みな、とっても可愛いピアスを贈ってもらって、感無量!


なんやかんやと同僚や上司に可愛がってもらい、仲良くしてもらい、楽しく仕事ができた1年でした。

フランス語がわからないときにも、根気強く説明してくれたり、言葉の壁のせいで仕事が上手くできないときにもフォローして教えてくれたりと、本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

フランスで働く、というこの貴重な経験は私の人生の宝物になりました!


残り数週間、事務手続きなどで帰国モードになってきましたが最後まで走り抜けます!!

2016年8月29日月曜日

ブルキニ論争

この夏、フランスでよく取り上げられた話題。

「ブルキニ」

イスラム教の女性が着る水着のことで、ブルカ+ビキニ=ブルキニです。

これ↓




















アラサーはみんな大好き:SATCの映画でご存知の方も多いのでは?

このブルキニ、フランスではアマゾンで買えちゃうくらいメジャーなもの。
(画像もアマゾンから。)


これがフランスで大論争を巻き起こしているのですが、
日焼けが嫌いな日本人からしてみると、
「何が問題なの?」
という感じかと思います。

ビーチにブルキニの人がいても、別に違和感を感じないし、
なんなら日本には顔を覆うサンバイザーやらアームカバーをした人がごろごろいるので、むしろ夏の日常。


ところが、所変われば感覚も違う。


フランスでは、この肌を隠す行為、というのが違和感ありあり。


例えば、マスク。

日本人はインフルエンザ予防だったり、花粉症だったり、すっぴん隠しだったり、と抵抗なくマスクをつけて生活します。

しかし、マスク姿は欧米ではものすごく不気味で奇妙だそう。

「なにかの感染者なの・・・!?」
「パンデミック・・・!?」

こんな感じの反応です。


それと同様に、日本ではおなじみのアームカバー。



















日焼け大好きフランス人にとっては理解不能。

さらに、フランスでアームカバーを着用するということは、自分が日本人である、とアピールしているようなものなので、悲しいことにスリの標的になりやすいそうです。
渡仏の際には、気をつけてくださいね!


話を戻して。


ブルキニ論争。

なぜ、ブルキニが問題なのか。

前提として、フランスはライシテ(laïcité)の国です。

ライシテとは、世俗主義、政教分離、非宗教性など訳されていますが、日本語でしっくりくる言葉は見つかりません。


公共の場に宗教を持ち込んではいけない、ということです。


だから、アクセサリーでもロザリオや、十字架、数珠はアウト。


このライシテに関しては色々な意見があるし、政教分離だライシテだ、といわれても、外国人の私からしてみると、フランスの生活には、祝日などをはじめキリスト教がよく関わっているな、と言う印象。

宗教を全部持ち込まないことで平等を体現しているのでしょうが、個性の尊重も大事なんちゃう?と思ったり、個性の尊重って、言い始めたらキリがないよな、と思ったり。

で、このライシテの考え方に沿っていくと、ブルキニは宗教アイテムであり、公共の場にはふさわしくない!!と言うのが今回の論争。
(ちなみに、フランス国内では、顔まで全て覆ったブルカは禁止。)


今年の夏、南仏のビーチで、ブルキニ禁止令が出されました。

警察官が女性のブルキニを強制的に脱がせるなど、なかなかセンセーショナル。

なぜ禁止になったか。

  1. ライシテ国家だから
  2. 挑発的
  3. ビーチの景観にふさわしくない
とのとこ。

ブルキニが挑発的????

景観にふさわしくない???

完全にいちゃもんやろ、といいたい。笑



潜水服やサーフスーツは大丈夫なのに、なんでブルキニだけ駄目なの?

子ども用の日焼け防止の水着はいいの?

フランス人だって昔は似たようなのきてたじゃん!

と、フランス人たちのブルキニ論争に参加し、意見してみましたが、

「潜水服とブルキニは目的が違うから。」

と言われさらに唖然。

挑発的、というなら、トップレスで堂々と浜辺を歩くフランス人や、胸元丸出しな服装をしているフランス人のほうが、私にとっては挑発的だけどな・・・笑


その後、このブルキニ論争は最高裁にあたる国務院での審議へ。

「信教と個人の自由という基本的自由を、明確かつ違法に侵害する」としてブルキニ禁止措置の凍結、という判断を下しました。


そりゃそうだろ、と私は思ったのですが、みなさんはどうお考えでしょうか?

2016年8月11日木曜日

フランス式結婚式初参加!その2

前回(「フランス式結婚式初参加!その1」)の続きです。


いよいよ、結婚式のパーティーが開始。


19時から開催、ということだったのですが、
実際にはじまったのは20時半頃。


ご祝儀はカクテル中に設置された箱に勝手にいれていきます。

新郎新婦の欲しい物リストがあらかじめ伝えられ、その中からお祝いの品をプレゼントする方式もあるようですが、今回はご祝儀制度でした。


ご祝儀も日本のイメージでいくら包む?と同僚に聞くと、

「私たちは50ユーロずつ入れるよ!」

とのこと。

だいたい5700円くらいです。

日本の感覚でいるので、そんなもんでいいのか・・・と不安になります。笑


どきどきしながらご祝儀を箱にいれ、パーティー会場の室内へ。


今回の会場はこんな感じ↓




入ってまずびっくりするのは、子ども席が設けられていること!


入り口の近くに子どもだけのテーブルがいくつか用意されていて、
式の間、子どもたちはそこに座ります。



退屈しないよう、色鉛筆や塗り絵、ゲーム本なんかも用意されていて、
これはとってもいいアイデアだなと感心。

私が結婚式をするならば、絶対に子ども席を設けよう、と胸に誓いました。笑


子どもたちにとって一番のベビーシッターは別の子供、と同じテーブルのムッシューがおっしゃっていましたが、まさにその通り。


泣いたり騒いだりすることもなく、大人の時間を邪魔することもなく、
子ども同士で楽しんでくれているので、大人は大助かり。


小さいころから寝室も別で、親と離れて行動することに慣れているフランスだからできるのか?


社交性も磨かれるし、親の、大人の時間を邪魔してはいけない、という教育の賜物です。


子ども席に用意された塗り絵

間違い探しなど簡単な子ども用ゲームが載った冊子。

大人は各自のテーブルに着席し、新郎新婦の入場!

このあたりは日本と変わりません。


入れ替わり出てくる美味しい料理、そしてそれぞれにあわせて用意されるワイン。

白から始まり、ロゼ、赤とすすみます。

薄い色から順に飲むと悪酔いしない、というのはフランス人に教えてもらったルールです。


わいわいがやがや食事をしながら、新郎新婦の生い立ちビデオ、親戚の余興など、日本でもお馴染みの進行。


大きく違うのは、スピーチがない、ということ!


そういえば乾杯の挨拶もなかったなー。


余興も一度もあわせずに本番!というわりとなーなーな感じです。笑


DJが常に音楽をかけているので、好きな歌がかかったらみんな自由にダンススペースに踊りにいく、というこれまた自由度高めなパーティー。


そして、席には新郎新婦が選んだ色々な歌の歌詞が載った本が用意されていて、ほろ酔いの親戚や友人が勝手にカラオケを開始。


本当に自由度が高い。笑


明確にこれでお開き!というのもなく、各自自由解散。


食後のコーヒーが出てきたのはすでに日付が変わった1時頃。


ここで帰る人はまずいません。

子どもたちもまだまだ元気!



DJはどんどん音楽をかけているし、ここはブルターニュだし、ということで、みんなで踊るダンスも2時ころからスタート。



今回の式でたぶん10回以上踊ったのが、これ。

「サンマロ」

youtubeの映像は今回のウェディングではありませんが、別のブルトンの結婚式の様子。




ほんとにこんな感じで、老若男女関係なく、これを踊り狂います。笑




他にも「マディソン」「マカレナ」など懐かしめなダンスチューンで、みんなで一緒に踊ります。


今回のパーティでは私も踊るのに忙しく(笑)、動画がないので、youtubeから載せておきます。

「マディソン」



「マカレナ」





海外のパーティーに参加される場合は、特に「マディソン」「マカレナ」上の2曲を踊れると楽しめると思います。

その他にもいろいろと定番ダンスソングやカラオケソングがあるので、知っているととにかく盛り上がる!

まあ知らなくても盛り上がりますが。笑


そして3時頃、新郎新婦のダンスタイム。


しっとりと、美しくダンス。

そのあと5時頃、カップル用のチークタイム(というんですかね?)


それまで踊り狂っていたチームアラサー。


チークタイムになると、哀しいかな、そそくさとテーブルへ戻ります。笑


さすがカップル文化のフランス、老いも若きも、それぞれがもうそれぞれの世界、という感じ。


子どもの前でも親の前でも関係ありません。


でもいいですよね、子どもの親である前に、いつまでもカップル。ラブラブ。

それを見て育った子どもたちもまた同じように。


チームアラサー独女は飲むしかありません。
これは万国共通ですかね。笑



その間に、夜食という感じでオニオンスープが配膳されます。


飲んで踊ってちょうど小腹がすいてきたころ、ちょうどいい!


そしてオニオンスープが出てくると、パーティーは終盤ということだそうです。


それぞれが本当に自由解散で、翌日(日付が変わっているのですでに当日ですが)の昼食会でまた集合。


フランスの結婚式はとにかく体力勝負です!

最初は高いヒールをはいていた女性陣もパーティーが進むにしたがって、みんなローヒールのサンダルやバレエシューズ、ビーチサンダルにはきかえ。


フランスの結婚式に参加する場合は替えの靴は必須!


かなりの長丁場であることをご覚悟ください。笑


それにしても、フランス人は老いも若きも、みんなものすごく元気。


楽しむときはめいっぱい楽しむ!


エネルギッシュな人たちです。


初めてのフランス式結婚式は幸せそうな新郎新婦と、楽しい列席者と、とにかく騒いでお祝いモード!なとても良い経験でした。

2016年8月8日月曜日

フランス式結婚式初参加!その1

すっかりバカンスモードです。ご無沙汰しております。


先日、この夏の予定で、一番楽しみにしていたイベントに参加してきました!


結 婚 式!!


もちろん私のではありません。笑


同僚の結婚式だったのですが、日本と違って会社の人は基本的に呼びません。

職場の人間をプライベートなことには関わらせない、それがフランス人。笑


今回は特別、というか会社の人間というよりも仲良し☆友達☆というくくりでの参加です。

なので、元同僚や元上司、現同僚の中でも仲の良いガールズが集合。


開催地はブルターニュ!


電車で行こうか、どうしようかと話していると、
同僚が車を出してくれるというので、相乗り。


フランス人は遠出するとき、電車や飛行機ではなく、車を選ぶ人が多く、相乗りでいくのもよくある話。


人数でガソリン代や高速道路代を割るので、格安で行ける!
しかも道中(片道5時間とか)の話し相手にもなり、運転を交代することもできる!


今回は気心知れた仲間なので、まったく問題ありませんが、
相乗り相手を募集するサイトもあり、フランス人はよく利用しています。

(私は初対面の知らない人の車に乗ることに抵抗があるので、利用はしませんが。)

バカンス途中の道路で行先が近いヒッチハイクの若者とかも気軽に乗せてあげるし、初対面でもおしゃべり大好きな人たちなので、苦にはならないらしい。

5時間知らないフランス人と密室でおしゃべり、というのはかなりハードル高い・・・

日本人でもハードル高い・・・笑


そんなこんなで、ガールズトークをしながら、あっという間に5時間。




そして式当日!


カップル参加が基本のフランスですが、私たちは女のみ。(1人の同僚は家族で参加。)

偶然にも250人の列席者の中で、独身男性はまさかの0人。全員カップルか子ども。

そんな中だったので、アラサー女だけのグループはかなり目立っていました。

おそらく、単身参加も私たちだけなのでは・・・??と思うほど。

そのうえ、外国人は私1人。

早々に好奇心旺盛な子どもたちにつかまり、

「何人??」

「普段は日本に住んでいるの?」

「日本語でボンジュールはなんて言うの?」

と質問攻めに。


日本語でボンジュールは「こんにちは」だよ!

と教えると、そのあとから私のあだ名が”こんにちは”になりました。笑

定位置にいないと、

「ねえ、”こんにちは”どこいったかしらない?」

とあらゆる大人に聞いて回る子どもたち。

おかげて、列席者のほとんどが「こんにちは」という単語を覚えたのではないでしょうか・・・笑


結婚式、と一言で言っても、もちろん日本の結婚式とは全く違います。

フランスには2種類の結婚式があります。

マリアージュ・シビルと呼ばれる役所での民事婚とマリアージュ・レリジューと呼ばれる教会での結婚式。


前者は必ず行われますが、教会での式を行うカップルは多くありません。

教会離れも原因のひとつだそうですが、別の宗教を信仰している、というパターンもありますからね。



今回は両方行うパターンだったので、貴重な体験!


民事婚は市役所(といっても、小さな市ならば公民館のようなこじんまりした建物)で行われ、市長の前で進められます。


まず新郎新婦の出生証明が読み上げられ、民法の配偶者の義務と権利に関する条目に同意、そしてサイン。双方の証人もサイン。

はい、これで結婚は成立!


開始からわずか10分ほどであっという間に終了。


ちなみに費用は無料だそう。


あまりにもあっという間で、泣くタイミングもなく民事婚セレモニーは終了。


列席者も、日本のように服装のマナーはほとんどありません。


女性は白い色やカジュアルすぎる格好でなければなんでもあり。

ストッキングは誰も履いていないし、むしろちょっとよそいきワンピース、くらいの感じでちょうどいい。

髪型は美容院でセットしている人が半分、あとは何もせず普段通り、という印象。

男性はもっとカジュアルで、ノーネクタイの人も多かったです。

びっくりですね。笑

市役所での民事婚。市長さんが出生証明を読んでいます。

民事婚のあとは、教会へ移動です。

ゲストには新郎新婦が選んだテーマカラーのリボンや花が配られていて、それを各々の車に飾っていざ出発!

そして移動の際には、盛大にクラクションを鳴らすのが慣例のようです。


「今日は結婚式だよーーーーーーー!!!!!!」

と町中の人々にお知らせするので、対向車はクラクションを鳴らしてくれたり、歩いている人が手を振ったりしてくれます。



そうこうしている間に、教会へ到着。


今回の神父様、かなりイケイケで、みんなびっくり。

教会式はよく言えば厳か、悪く言えば退屈とフランス人たちから前評判を聞いていたので、覚悟して臨んだのですがかなり拍子抜け。(もちろんいい意味で)


神父様の横にはジャンべ。




・・・ジャンべ!?


思わず二度見です。


ジャンべというのは上の画像でみなさんが楽しそうに演奏しているアフリカの太鼓。


あとで聞くと、アフリカ系の神父様のマイジャンべだそう。



朗読も聖歌もお説教の時でさえノリノリ。

手拍子しながら、太鼓叩きながら、笑いの絶えない素敵な教会式でした。


新郎新婦も列席者も、教会式と一番相性が悪いであろう赤ん坊までみんな上機嫌で、
この教会と神父様をチョイスした新郎新婦の明るくて楽しい人柄が表れていました。



教会式のあとはいよいよパーティー!


ここからは本当に気合をいれなくてはいけません。

今回の新郎新婦はともにブルターニュ出身のブルターニュ人。通称ブルトン。


ブルトンといえば、アルコールと踊りをこよなく愛する人たちとして有名なのです・・・!!!


今回の会場は自然の中にぽつりとたたずむ1組専用の結婚パーティー会場。

宿泊施設も完備。トイレシャワーも完備。

キャンピングカーで参加している人も多数。


盛大に騒いでお祝いしよう!



ということで、お庭で食前酒のカクテルタイムからはじまり、フラッシュモブや記念撮影などなどおなじみのお祝いイベントをしたあとは、室内に移動。


いよいよパーティーがはじまります!


広いお庭でカクテル。



長くなってきたので、この続きは、その2で!笑





2016年7月18日月曜日

パリ祭2016

前回のブログで、またパリ祭について書きますね、なんて気楽なことを言っていましたが、今年のパリ祭は、悲しい日となってしまいました。

日本でも報道されている通り、
南仏のニースで行われていたパリ祭の花火大会で、トラックが観客に突っ込むという悲しい事件。

テロかどうか、というのは未だに議論されているところです。


亡くなられた方や、怪我をされた方、そのご家族のことをお祈りしております。









さて。

7月14日はフランスの革命記念日。

パリ祭、という言い方は日本のオリジナルです。
映画「巴里祭」からきているそうですよ。


フランスでは、日付をそのまま読んで、le 14 juillet(ル キャトーズ ジュイエ)と呼びます。

この日は、フランス全国で花火大会などが行われますが、特に盛り上がるのはもちろんパリ。


シャンゼリゼ大通りでは軍事パレードが行われ、エッフェル塔の前ではコンサート、そして夜にはほぼ全部の区で花火があがります。


私も、せっかくだから参加したい!!!

と意気込んでいたのですが、フランス人の友人たち(主にパリっ子)は、
「軍事パレードもコンサートも年寄りと観光客以外見てないよ(笑)」
「テロのリスクもあるし、家にいたほうがいい」
「花火もネットやテレビで見られる。現場で見るより全景が見えていいかもよ?」

と口をそろえて言うので、今年は、というか今年も結局家におりました。

なので、私からのパリ祭についての情報はありません。残念ながら。

気分だけでも、ということで動画を貼っておきますね!

まずは、シャンゼリゼで行われた軍事パレード。






そしてエッフェル塔の花火!
個人的にはバンバン打ちあがるタイプの花火よりも、一つずつゆっくり上がる日本の花火のほうが好きです。笑




プチ情報ですが、革命記念日の前夜はパリ市の消防署が開放されて、署内でダンスパーティが開かれているそうですよ・・・!!!


フランスでは子どもと女性に大人気の消防士さん(ポンピエ)。

パリのポンピエは、フランス陸軍に所属する軍隊という扱いです。



そんなポンピエたちと一般市民が朝まで飲み、爆音BGMの中踊る、
もはや街コンのようなこの企画。笑

入場料を払い、中に入ると制服姿のポンピエがバーカウンターでお酒を売ったり、踊ったりしている・・・

ポンピエファンにはたまらないイベントですね。

噂では、7月に入るとダンスパーティのチケットをポンピエが街で売ってる、と言うことだったのですが、今年はそれどころではなかったのか、一度もそんなポンピエを見かけませんでした。ちょっと残念。


ポンピエファンの方には、さらに朗報。


なんと、年末のパリ市内ではポンピエカレンダーを、ポンピエ自ら手売り販売しています!!

こちらがまたすごい人気らしく、売り切れ続出。
私も未だ実物を見たことがありません。

ヌードカレンダーらしい、かなりセクシー、などなど噂が噂を呼んでいますが、
ヌードではないそうです。笑



パリ祭から、最後はポンピエ情報になりましたが、
フランスは悲しい事件に負けず、日常生活を普通に送っています :)