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2016年5月28日土曜日

こいのぼり工作

毎月恒例となっている、セーヌ・エ・マルヌ県内小学校でのアトリエを開催しました!


今年度はCP(小学校1年生)2クラスを担当しています。


フランスの新学期は9月。

その前には長い長い夏休み。


そろそろ学期末、ということで、先生方はばたばた。

フランスの小学校には、留年制度があるため、生徒それぞれのレベルにあわせて、
来年度進級させるかどうかを判断する大切な時期でもあります。



そんな時期ですが、今月も元気に小学校へ出張しにいってきました!:)


今回のアトリエのテーマは、「オリジナルこいのぼりを作ろう!」

子どもの日は過ぎてしまいましたが、5月だし、3月にはひな祭り塗り絵をしたし・・・

ということで、こいのぼり!


かぶとを作るのもいいかなあ、と思ったのですが、

前回のアトリエ時に、「日本の魚の話が教科書に載ってる!」と生徒が教科書を見せてくれて、
そこにこいのぼりと子どもの日の話が載っていたので、これはこいのぼりにするしかない!と。笑


予想通り、教科書で目にしていた(習ったところではないので、パラパラ見ていて見つけている。笑)子どもたちは、こいのぼりにテンションが上がります。



鯉、うろこ、ひれ・・などなど子どもたちにとっては初めての単語に戸惑っていましたが、

写真を見せながら、工作の進め方を説明すると、子どもたちは安心したようで、どんどん先に進めていきます。笑


見本として提示したものがこちら。


印刷した鯉に、色紙をはりつけて完成させていきます。


ベースの鯉の色は赤と青と、二色用意しました。

女の子は赤、男の子は青って言うだろうな~

と予想していたのですが、

フランスの子供たちは、別に何色でも、配られた色を受け入れて、文句も言わず作業に入ります。


日本的な考え方をしていた自分に、ちょっとびっくりしました。笑



私のアトリエは、金曜午後のお楽しみ、という感じなので、

アトリエ前に子どもたちは宿題を書き写したり、課題が終わっていない子は課題をしていたり、と普通の授業の様子を目にすることも多いです。



先日のアトリエも、宿題を書き写し終わっていない生徒が多く、先生に怒られながら、一生懸命に宿題をノートに書き写していました。






そして、宿題を書き写し終わると、念願のアトリエタイム!

まずはこいのぼりのベースに、色紙を貼っていきます!


我慢できずにどんどん進める子や、おしゃべりに夢中で全然進んでいない子など、本当に自由です。笑








赤(青)の紙で顔とうろことしっぽを貼ったら、次は綺麗な色紙でうろこを増やしていきます。




色紙のうろこは、貼る方向も、場所も色も、こちらから特に指定せず、好きなように貼ってもらいました。

それぞれの個性が爆発する瞬間です。笑



そして、出来上がった作品の一部がこちら!
(こだわりすぎて時間内に仕上がらない子も多いので・・・笑)




個性的で素敵なカワイイこいのぼりが完成しました :)



初回には、「日本」という言葉を聞いたことも、そんな国があることすらも知らなかった子どもたちが、1年を通して、確実に「日本」を意識してくれたことをうれしく思います。



子どもたちの中には、
「この間、日本を見つけたよ!」
と話をしてくれる子や、お絵描き作品をくれる子もいて、
私自身のこの仕事への達成感というか意義を再確認させてくれます。


それから、アジアひとまとめイメージの強いフランス人が、ちゃんと日本を認識できていることにも感動します。笑


1年続けてきたアトリエも、いよいよ来月がラストです。


はやいなあ・・・・



最後まで気を抜かず、頑張りたいと思います!



「日本見つけたよ!」と生徒がプレゼントしてくれました。

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