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2015年11月21日土曜日

2009年生まれの子供たちと・・・

金曜日にセーヌ・エ・マルヌ県の公立小学校で授業をしてきました。


この小学校は、神戸の小学校と学校交流をしていて、
今年度は日本の4年生と、こちらの1年生にあたるCPというクラスが交流しています。


その導入として、CPの2クラスで日本についての発表を行いました。
5歳、6歳の子どもに難しいことを言ってもわからないので、写真多めで、クイズ多めでパワーポイントを作りました。

みんな興味津々でプレゼンテーションを聞いています。

色々発表したなかで、子どもたちに受けたのは、札幌の雪まつりとディズニーランド。

ディズニーキャラクターとハローキティの雪像の写真で、みんな大興奮。
ワンピースは少し世代が違うのか、あまり反応がありませんでした・・・笑

また、ディズニーランドのアナと雪の女王のパレード?の写真では、
「わーお!アナとエルサは日本にも行くんだね!!」
「ミッキーやミニーは日本にもいるの!?!?」
と子どもらしい感想。


本来フランスはライックといって、
教育機関では宗教を持ち込むことはNGです。
教員も生徒も、特定の宗教を象徴するものを着用してはいけません。
イスラム教のスカーフや、キリスト教のロザリオ、十字架もだめ。

ですが、先生から、さらっとなら大丈夫、と確認をとっていたので、
大仏や神社の写真をみせました。

初めて見る神社や鳥居、仏像の写真に、
「知ってるよ!これ、レストランだ!!」
と叫んでいました。笑


はばタンも見せたのですが、ピカチュウみたい、と一蹴。めげずに、5歳だからみんなと同い年くらいだよ!というと、盛り上がってくれました。よかった。


自分の子どもでもおかしくない年齢の子どもたちは、ハイパーアクティブで、先生は本当に大変だなあ、とつくづく思いました。


隣の子にちょっかいをだしたり、画面に引き寄せられるように前に出てきたり、手をあげてから発言してね、といっているにも関わらず、興奮して大きな声になったり...


2クラスとも途中で先生が怒って画面を消す、落ち着いて静かになったら再開、というハプニングがありました。


それでも言うことを聞かない子は、教室の隅や廊下に立たされたりと先生方はなかなか厳しめ。


足は両方床につける!と先生がいっても、椅子の上に足があがってしまう子もいて、
「最近の親は家庭で注意しないのよ...」と先生が嘆いておられました。


また、アジア人への差別的な発言をする生徒もいて、
先生をはじめ、私もさすがに注意をしましたが、
なぜ注意されたのかわからない、という感じでした。


きっと家庭内でそのような会話があったりするのでしょう。
残念ですが、若い世代のリアルなフランス家庭教育事情を垣間見た気がします。


ひとつのクラスでは、発表のあとに、今日知った日本についての絵を描く時間を設けたのですが、とても上手に色々な絵を描いてくれました。


人気があったのは、国旗、お箸、富士山、パスポート、米、スーパーマリオ、白無垢。
みんな一生懸命に描いてくれました。


特に女の子には白無垢、男の子にはお箸が人気でした。

男の子が描いた作品。お箸もちゃんと描いてあります!



こちらの小学校でも月に1度、学校交流と国際理解のために講演やアトリエを行う予定です。

5,6歳児の好きなモノといえば、切ったり貼ったり塗ったりの工作しか思い浮かびませんが、国際交流につながる授業を考えていきたいとおもいます。


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