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2016年1月23日土曜日

おせち料理を作ってみよう!

まずはアナウンス。

来年度の日仏交流コーディネーター、募集中です!


申請書と履歴書の提出は1月29日(金)まで!17時必着ですよ~



というわけで(?)。


こちらはどんどん気温が下がり、
「寒い寒い!」
「凍るかと思った!!!」
と同僚と愚痴る毎日です。笑

ちょっと前になりますが、県内の公立小学校で日本文化アトリエをしてきました。


小学校
小学校の周辺は住宅街

廊下にはそれぞれのコート、カバンかけ。


フランスのお正月は特に何かをするわけでもないので、ここぞとばかりに日本のお正月を紹介★


日本文化アトリエを開催しているCPクラスの6歳児キッズは、工作が大好き!


ということで、今回は、「おせち料理を紙で作ってみよう」と題し、
おせち料理のおかずに色を塗って、重箱のイラストに貼る、という作業をしました。


今年度は金曜の午後にアトリエクラスをしているので、一週間の最後に楽しいご褒美って感じですかね。笑

金曜日の時間割。

最初に日本のお正月について説明をしたあと、
おせちの中身を、写真付きで説明しながら色を塗っていきました。
まずはお正月のご挨拶から。


画像を見ながら、相談しながら色塗り中。


とっても上手に塗ってくれました!


重箱だってこんなにカラフル。

はさみも上手に使えるようになってきました!

説明の中で、子供たちが食いついたのは、大掃除とこたつと除夜の鐘。


同じくらいの年の子が、学校の床を雑巾がけしていたり、一生懸命窓を拭いている様子は、
子どもたちにとって衝撃的だったようです。

フランスでは、掃除は生徒たちがするのではなく、掃除の人がするもの。

さらに、床に這いつくばって雑巾で拭く、というのは土足文化のこの国では信じられないことのようです。

兵庫県の某男子校では上半身裸、素手でトイレ掃除するらしいのですが、
きっとフランス人にしたら想像を絶するでしょうね。笑


トイレといえば、話はそれますが、フランスのトイレには便座がないことがしばしば。





学校だって、ショッピングセンターだって、レストランだって、バーだって、
関係なく便座がないトイレに出くわします。笑



で、話を戻して、生徒たちに人気のあったもの、こたつ。


「なんて素敵なの・・・!!!」

と先生が一番食いついていましたが、
子どもたちも興味津々。


「うえー!床に座ると汚い!!」

「こたつにかけている布団はベッドから運んでくるの??」

「布団には何が描いてあるの?花?動物??」

「布団の中には何があるの!?机は浮いてるの!?」


などなど、質問攻めでした。笑


日本では室内は土足ではないので床はきれいな事、布団はこたつ用であること、机の裏には小さいヒーターがついていて中が温かいこと、きちんと足もついていること・・・

色々説明しましたが、子供たちのなかで、こたつ=魔法の机ということになったみたいです。笑


魔法の机の次は、除夜の鐘。


外から鐘をついて音を出す、というのがキッズのびっくりポイント。


考えてみると、ヨーロッパの鐘って、内側から鳴らしていますよね!
不思議に思ったことなかったな~




絵心のない私がイラストを描いてみました。

ちょっと狂気を感じる仕上がりですね・・・笑



いつも授業では、全部を先に説明せずに、生徒に質問をさせて、授業に参加させることを狙っているのですが、子どもたちの反応はいつも想定外のものばかりで、とても面白いです!:)


そして、説明の後は、おまちかね、工作タイム!


おせちのおかずの写真を見せながら説明をして色を塗って、

としていくはずが大問題発生。


説明をするときに、

「これは紅白なますというものです。赤と白の野菜を使って・・・」

という風に進めていたのですが、


「«野菜»ってなーにー??」


という質問が・・・!!


これには先生もびっくり。

「«野菜»知ってる人ー?」

と聞いてみると、クラスの約半分が«野菜»という単語を知らない。


そこで、«野菜»を知っている子に、具体例を聞いてみると、
トマト!キャベツ!と順調に答えが。


具体例を挙げることで、«野菜»を知らない子どもも何とか理解したようでした。


同様に、«魚介類»という単語も知らない子が多く、
タコの説明が難しかった・・・

画像を見せても、フランスではタコはあまり食べないので、ぴんとこず、
最終的には海に住んでいる生き物、ということになりました。笑



授業後に先生と話していると、
「家庭で、いつも冷凍食品やパスタのような簡単なものばかり食べているから、食べ物の名前を知らない子供が多いのよねぇ~」

「移民系の家族では、そもそも使う食材の種類や名前が違うから、大変。」


とのこと。


確かに日ごろから触れていないとわからないですもんね。


うーん、またしてもフランスの家庭事情の闇を見ました。


色々な事情はあるのだろうけど、子どもたちはいつも元気いっぱい超かわいい♥!


いつものように、私を見つけると駆け寄ってきて、ハグ・キス大会。
からの、今日も綺麗ね攻撃。


正直めっちゃうれしい。笑


そして、今回から新しく加わったのは、女の子たちが私のことをお姫様、プリンセスと呼ぶこと!!!


これは、大人から、お姫様とかきれいとかかわいいとかを言われて、覚えたにちがいない・・・!


すごいぜ、フランス!笑


フランスは、ほめ言葉というか、ごくごく自然に
「僕のお姫様♥」「僕の子ウサギ♥」「私の小さなキャベツ♥」
なんて恋人や子どもに向けてとんでもない呼び方しているのを耳にします。


素敵ー!!!と思えないのは呼ばれたことないからですかね。笑


たぶん、呼ばれたとしても、「なんやねんそれっ!!」とツッコんで台無しにしてしまう気しかしません。笑


残念ながら、ロマンスはありあまっておりません。(時事ネタ)



クラスが終わってから、いちびり(標準語でなんていうんでしょう?調子乗り?笑)な男の子が、

「なんていったの?プリンス!?プリンス!?」

としょーもないことを言うので、女の子たちと言い合いになり、

「違うよ!プ・リ・ン・セ・ス!せんせー!男子がー!!」

という万国共通のくだりを見ました。笑



そして、そんな横でマイペースな男子が、

「れおな!みてて!僕、死んじゃったよ!!笑」

と床に倒れてみたものの、

通りかかった先生に、無言で腕を摑まれて、即立ち上がらされていました。笑



こんな感じで、自由な雰囲気のなかで、毎回日本文化アトリエを開催しています。


次回アトリエは2月に開催予定!

またご報告しますねー!

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