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2015年12月14日月曜日

第2回日本文化アトリエ、踏んだり蹴ったり。

セーヌ・エ・マルヌ県内の小学校で、第2回日本文化アトリエを実施しました!


今回は、「日本のお友達にクリスマスカードを送ろう!」と題して、
前半ちょろっと日本のクリスマスや神戸のルミナリエの説明、
後半はカード作りを行いました。


「みんなのカードが神戸のお友達まで、届くんだよ!」
「日本のみんなが、カードを開いてびっくりするように、素敵なカードを作ろう!」


とクリスマスカードが学校交流のパートナーである神戸の小学校宛であることを説明し、
テンションを高めていくと、

「わーお!!!!!」
「信じられない!ママや自分のためじゃないカードを作るんだね!!!」
「びっくりさせよう!!!」

なんてCPクラスの5,6歳キッズは大興奮しておりました。



カード作り、といっても、仕掛けのあるような、凝ったものはできません。


なので、クリスマスツリーに色を塗って、画用紙に貼り、
更に色付けしたオーナメントを自由にその上に貼って、
表紙に「Joyeux Noël(メリークリスマス)」と書く、というシンプルなもの。


時間に余裕があれば、お正月や干支の説明もして、
猿の絵が描いてある塗り絵年賀状も作ろうかな、と考えていたのですが、
今回はクリスマスカードだけで時間切れ。


お正月については年明けに持ち越しです。


カード作成の前に、日本のクリスマスについて話をしたのですが、
フランスは教育機関での宗教の話はNGなので、
サンタクロース、ケーキ、ツリー、などあくまでイベントとしてクリスマスを使用しました。


生徒の中にはイスラム教の家庭の子も多く、
家でクリスマスを祝う習慣(パーティーなど)がない、という子もちらほら。

それでもサンタクロースはくるそうです。

サンタクロースの人気は万国共通!


幸いにもCPクラスはまだ小さいので、
サンタなんていない!という子がいなかったことが救いでした(笑)



そんな中でおこなったカード作り。

まだ完成ではないですが、作品をお見せします!





なんてカラフルなんでしょう・・・!!!


日本の子どもたちにツリーの色を塗って、と言えば、
おそらくほとんどの子どもが緑で塗るのではないでしょうか。


それか、緑以外の色で塗った子どもに、
「ツリーは緑だよ!」
と言ってしまう子もいるかもしれません。


しかし、自由なフランス人です。


緑で塗る子もいれば、写真のようにカラフルな色を選ぶ子も。

そして、誰も他の人のやることには興味がありません!笑


オーナメントの色も、星は黄色、りんごは赤、なんて
そんなルールは子どもたちの中には存在していないようです。

みんな好きな色、好きな模様で塗っていました。






子どもたちは真剣そのもの!

会ったことのない、行ったことのない、
日本という遠い国のお友達のために、がんばってカードを作ってくれました。



そして、今日の驚いたこと。

前回の授業から、少し日にちが空いていたので、
復習として、国旗やお箸、富士山の写真をクイズ形式で出題したところ、

「日本の国旗!日の丸!太陽だよ!」

「箸!食べるときに使うんだよね!?」

「このあいだ見た山だ!何だっけ・・・富士!!!」

とバンバン正解を出してくれる子どもたち。


正直、子どもの記憶力を侮っておりました。


これほどまでに子どもたちが日本という国に興味を持ってくれているとは、
授業をしている甲斐がありますね!




さらに、

「何歳?」

「26歳だよ!」

「ええええええ!!!!!ママより年上!!」


というやりとりで傷ついたアラサーの心を見透かしたように、

「れおな、今日も綺麗だね!」

と言ってくれる子がいて、面白いです。


先生方も驚くくらい、なぜか私はちびっこから大人気で、
さようならの挨拶の時には、
私にハグとキス(フランスは挨拶でほっぺにキスをします)をするための列ができます。


まるでディズニーのキャラクターにでもなった気分です。笑


生徒の作業中、私は教室内を巡回するのですが、

「さっきみんなが前にいたから言えなかったけど、僕もれおなのこと綺麗だと思うよ。」


と真面目系控えめ男子が耳打ちしてくれました。


・・・フランス男子すごい!!!!笑



この調子で大人になれば、モテ街道まっしぐら、
愛の国フランスの英才教育を見た気がします。



これだけ子どもたちに褒められて、ちやほやされて、
そろそろ学校のマドンナ(小学校1年生の部)を名乗っていいかな?笑



こんな感じで2クラス、授業をしています。



今日は怒られる子も少なくて、順調だ~

と思っていたら、

2つ目のクラスの中盤で事件が。


急に誰かが教室をノックしたので、

先生が扉を開けてみると、

そこには4年生の男の子が1人。


先生:「どうしたの?」

男児:「担任の先生に怒られて、CPのクラスで授業受けてこいって言われました。(不貞腐れ)」

先生:「はあ~ じゃあ、真ん中の空いてる席に座って。」



こうして、上級生が突然クラスメイトになりました。笑


CPの子どもたちは、慣れているのか、誰も気にせず、
自分たちのクリスマスカードを淡々と作っていました。

よくあることなんですかね?


廊下に立たせたり、教室の隅に座らせたり、

なかなか先生方は厳しい。


日本で同じことをやったら、きっと大問題になるんじゃないかな、なんて思いながら見ています。


怒られた生徒は、泣いたりせずに、素直に従っていますが、
すぐ飽きてしまうようで、だらだらして先生にまた怒られているのもよく見ます。笑


先生って本当に大変だ・・・


そして仕事が終わって、帰り道。


ぼーっとしていたのか、行先の違う電車に乗ってしまい、
慌てて次の駅で降りようとするも、目の前のドアが開かず。

(RERやメトロのドアは手動です。
乗客がボタンを押したり、レバーを引いて開閉します。)


ドア前に立ってボタンを牛耳っていた乗客があたふたしていて、
早く開けてよ!と思っていたら、(というか、降りたい!!って言ってた。)
電車は無情にも出発。


信じられない!とよく見ると、ドアに「故障中」のシールが・・・



これまた信じられない!!!
ドア前であたふたしてた人たち、シール見えなかったの!?


そしてどんどん遠ざかる私の目的地・・・
このままだとパリ行っちゃうよ(涙)


その後何とか次の駅で違うドアから降り、

これで帰れる!!

と正しい電車のホームへ。


電車もちょうど来て、いい感じ!


が。


満員電車すぎて乗れない(涙)


帰宅ラッシュかぶってたんですね。。。


そんな混む時間なのに、自転車もって乗る人もいるし、
キックボード(こちらでは大人がよく乗っています)の人もいるし、
勘弁してよ(涙)



泣きたくなりつつ、無事に次発電車に。



座れた!ラッキー!と思っていたら、膝が何やら冷たい。


今度は何なの(涙)


と膝に載せていた鞄の底を見ると、中に入れていたペットボトルから水漏れ発生。


電子辞書やらUSBやらカメラやら、電子機器も入っていたので、
ものすごい速さで対処。


無事に救出成功!




やっと家につき、電気をつけると、

バチッと電球が切れました。


ほんまに泣きたくなりました。

でも泣きません、アラサーだから。



6歳児からちやほやされて調子に乗った罰でしょうか。
前コーディネーターが電球を置いて行ってくれていたおかげで、
今こうして電気の光の下でブログが更新できているわけです。
(おKむ様ありがとう・・・)



踏んだり蹴ったり、色々ありましたが、
電球のストックがあった、ということで、
プラマイゼロ!今日も良い日でした!

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